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1994春の旅(5)ロンドン [1994春ヨーロッパ初めての一人旅]

5/11(水)

 この日の午前中はマダム・タッソー蝋人形館へ。入口は観光客で行列、30分並んで入館できました。さすがにロンドンでも大人気の観光名所です。

↓まだダイアナさんが皇太子妃だった頃です。

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↓こちらはご存じヘンリー8世と妃たち

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↓ 北の富士の蝋人形の前で。

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 ランチはロンドンそごうで生寿司とビール。久しぶりの日本食は○でした。午後からは昨日に続いてナショナルギャラリーへ。

☆ロンドン・ナショナルギャラリー(4)

 イタリア15世紀から回りました。まずは今回の鑑賞で一番のお気に入りになったPiero della Francescaピエロ・デッラ・フランチェスカから。この時点では後年ピエロの名画を訪ねる旅に出るとは想像もできなかったのですが・・・この絵がその原点になったことは確かです。旅のブログに転載後は削除する予定ですが、HPに「ピエロ・デッラ・フランチェスカを訪ねて」を作成済みです。

↓ピエロ・デッラ・フランチェスカ「キリストの洗礼」(1448-50)167×116 この絵画は目立たない展示室にありました。昨年はあったのかどうかさえ気がつかなかったのに、どうしたことかこの絵の前でピタっと足が釘ずけに・・・。キリストの表情、背景のグレイとブラウンを基調とした色合い、左にいる天使たちの仕草も好ましいと思いました。眼が洗われるような静謐で爽やかな画面。画集では観ていたはずなのに、実物は全然違う…とつぶやく私。新しい発見でした。

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 他にピエロの作品は「キリストの降誕」「大天使ミカエル」があったはずなのですが、あまり記憶に残っていません。(2007年に再訪)

そして、イタリアバロックに飛びますが、忘れてはいけないのがCaravaggioカラヴァッジョ。後年イタリアの旅で意識的にカラヴァッジョを巡るコースをとったこともあり、マルタ島やシチリアにも足を延ばし、結局、全作品の90%くらいは観ることができました。ここナショナルギャラリーのコレクションでは

↓「エマオの晩餐」(1596-98頃)141×196。聖書の題材をまるで迫真的な演技を伴ったドラマのように描かれています。明暗、構成、キリストや弟子たちの表情など完成度の高さではぴかいち。

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↓「トカゲにかまれた少年」1593頃 66×49  同じ主題のヴァージョンがフィレンツェにもあり、真偽論争がありましたが、現在はいずれも真筆と考えられています。

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 そして北方ルネッサンスの展示室ではヤン・ファン・エイクに続く画家たちの作品をいくつか

↓Robert Campinカンパン「暖炉衝立の前の聖母子(授乳の聖母)」(1425-28)63×49 画像はNETから

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↓上と同じカンパンの作品とは思えないほど、ナチュラルでかつ写実的な市民の肖像画。「男の肖像、女の肖像」(1430頃)各41×28  対画となる夫婦像でしょうか。

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↓Rogier der Weydenウェイデン「読書するマグダラのマリア」(1440頃)61×55 祭壇画の断片ですが、今まで見てきたマグダラのマリアを描いた絵画とは異なる思慮深く清潔感あふれる横顔の美しさ。

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↓ ルーベンスの作品も多数ですが、極上の1点は「サムソンとデリラ」185×205

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 この後巡るオランダやベルギーで観ることのできる北方絵画への期待が高まってきました。レンブラント、ハルス、フェルメール、エイク、カンパン、ウェイデン、メムリンクetc・・・。夕食はホテル近くのイタリアレストランでシーフード・サラダ、トマト味のリゾット、ティー。味は△でしたが、イタリアワインだけは○。ロンドン最後の夜、明日は移動です。荷造りをして就寝。


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