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1996初秋の旅(15)マドリード(トレド) [1996初秋ヨーロッパ鉄道の旅]

9/14(土)

 昨夜は午前様でしたので、朝は遅めに起床。セルフでカットして食べるイベリコハムや豊富なフルーツの並ぶリッチな朝ごはんを済ませ、出発。午後からの「トレド半日バスツアー」の前に王宮の見学をしました。メトロのOPERA駅で降り、オリエンテ広場を抜けると、広大な王宮広場。記憶は薄くなっていますが、ブルボン家出身のフェリペ2世がつくりかえた王宮は華麗なバロック様式。きらびやかな内部のいくつかの部屋を回りました。

↓王宮の中庭にて

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↓王宮の展望テラスにて

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 大改修中のリアル劇場のすぐ近くのカフェ・オリエンテで軽いランチ。開けた扉から室内に小鳥が入ってきて、パンくずなどついばむ様子は、日本ではなかなかお目にかかれません。カフェの従業員もお客さんも追い出すこともなく・・・。

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 バスツアーの集合場所のスペイン広場までは徒歩10分くらいでした。20歳の娘と一緒ですと、わざわざ頼まなくても写真を撮ってあげましょうと言ってくださって・・・親切な方が多くて、スペインのどこが危ないのしら。。。

↓スペイン広場にて

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マドリードから日本語のできるガイドが同乗しましたが、そのスペインの青年が30分も遅刻してきて、日本人の観光客(数人)はあきれるばかり。ドライバーさんからも叱責されていました。日本で日本語を勉強してきたのだから、スペイン気質?はやめて、きちっと時間は守らなくてはね~。でも人の良さそうな彼はガイドは一生懸命努めていました。

 マドリードから南下したマイクロバスはまずトレドの眺望の良い丘の上へ。三方がタホ川に囲まれた古都トレドの素晴らしい眺め。

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 タホ川に架かるサン・マルティン橋まで丘を下り

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記念写真を撮ったあと、旧市街に入りました。トレドの中世の街並みは美的景観を守る政策によって残っています。狭い石畳の路地が迷路のようで、迷子になりそう~。

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 スペイン・ゴシック様式の大聖堂は絢爛たる大伽藍で、彫刻や絵画で飾られた内部に圧倒されます。トレドはかってはスペインの首都でしたから、マドリードに遷都(1561年)された後でも、トレド大司教はスペインの首座司教でもあるとのことです。遷都されるまでの長い歴史が刻みこまれた美しい街・・・やはり1泊してモサラベやロマネスクの残る聖堂や建築物など訪ね歩きたいものです。大聖堂の内部には美術室があり、トレドで活躍したエル・グレコの絵画が残っています。

↓エル・グレコ「聖衣剥奪」1577-79 285×173 十字架に架けられる寸前のイエスの悲しみに満ちた眼、鮮やかな真紅の衣、足元に十字架を用意する男。今まさに始まる悲劇の場面の迫力。

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↓トレドを訪れる人はグレコファンの方が多いようで、次に見学したサント・トメ教会は入場制限で待たされました。

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↓グレコの最高傑作として知られる「オルガス伯爵の埋葬」はこの小さなチャペルに飾られています。薄暗く狭い空間に熱気が漂うなか、壁一面を占める(記憶では)大作は、上に天界、下に現世と描き分けられた、まさにグレコの世界ともいうべき画家の芸術が凝縮された作品です。1586-88製作 460×360

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ここで半日ツアーはタイムアップ。記憶ではお茶ひとつする暇もなく、マドリードに戻りました。すでに夕刻の7時半。グラン・ビア通りのバルで小皿料理を注文。味は普通でしたが、気楽に食べられて、しかも安いのに驚き~。このころはタパスやピンチョスなど知らなかったので、惜しいことをしました。

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