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1996春の旅(10)プノンペン~シュムリアップ [1996春ベトナム・カンボジアの旅]

3/15(金)プノンペン16:00→シュムリアップ16:40

シュムリアップ/バンティアスレイホテル3泊

 8:30にホテルを出発。夕刻のシュムリアップ行の便まで、プノンペンの市内観光をしました。まずは国立博物館へ。明日から訪れるアンコールワットの遺跡から発掘された彫刻や仏像を時代を追って観ることができました。博物館の建物はクメール様式の暗い紅色の壁に屋根の先端から伸びる蛇(?)の装飾がなんとも印象的でした。

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↓王宮前広場

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↓独立記念塔

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王宮隣の銀の寺(シルバーパゴダ)へ。回廊の壁画とエメラルドの仏像が有名です。

↓叙事詩「ラーマーヤナ」の壁画

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↓別名「エメラルド寺院」の翡翠で造られた仏像(絵葉書)

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宗教を否定していたポルポトによっても手を出すことができなかった、カンボジアのシンボルです。カンボジア各地の寺院はクメール・ルージュによって破壊されたものも多いなかで、エメラルド寺院は文化遺産を破壊していないという他国へのアッピールだったのです。

 次の訪問地ポルポト収容所は一枚も写真は残っていません。とてもとてもカメラを向けられるところではありませんでした。観光気分はゼロ・・・というより、同じ時代に生きた人たちのあまりにも悲惨な運命に胸がつぶれそうでした。日本にいると、ニュースではベトナムもカンボジアも遠い国の出来事でした。特にカンボジアはジャーナリストの入国が危険だったと思います。善良な国民が何処からの手も差し伸べられず、見捨てられた内戦の実情は、ある程度落ち着いてジャーナリストが赴くようになってから詳しく報道されました。国民の1/3が犠牲になったという大虐殺の歴史・・・ポルポト収容所は現在トゥール・スレン虐殺博物館という名前に代わっています。 

 昼食は市内の金満堂で。食後はプノンペン最大の市場セントラルマーケットへ。ここでツアーのメンバー(シニアの男性)が行方不明という一大事が起きてしまいました。ほとんどの人がマーケットの中に入っていましたから、初めは迷子と思ったのですが・・・見つからないので、現地の旅行代理店からバイクで社員が駆けつけ、あちこち見かけた人はいないか聞き込み。それによるとシクロ(自転車の人力タクシー)に乗って行ってしまったとのこと!集合時間から1時間たっても戻ってきません。まだポルポト派の残党がいたころですから、もしかすると誘拐されたのかもとか悪いことが頭をよぎります。飛行機の時間が迫ってきましたので、後は代理店の方に頼んで、私たちは先にシュムリアップに行くことになりました。そして搭乗の直前になり、汗びっしょりでしたが無事ご本人が到着!お話に寄りますと、市場の前で買い物が嫌いだから立っていたら、シクロがいたので30分回ってと言ったらしいのですが、3時間と聞き間違え?どんどん遠くまで走り、降りたいとゼスチャーしたらトイレに連れて行かれたり、時計を見せて飛行機のゼスチャーでようやく分かってもらえたとか。シクロの人は全然悪い人ではなかった、自分が悪かったとおっしゃってました。シニアの男性と言っても白髪で、珍しく長い顎鬚のおじいちゃんは中国の長老といった感じ、日本人には見えません。某地方都市の動物園の元園長さんで市の名士だと同行の方から伺いましたが、謙虚で純真なところのある方で皆さんにご迷惑をおかけしたと平謝りでしたが、好奇心いっぱいの私たちメンバーは「どこまで行ったの?」とかいろいろ質問攻め(笑)

 カンボジア航空でシュムリアップへ。搭乗のとき気が付いたのですが、座席番号は記入されてなくて、フリーでした。1時間弱で到着し、ホテルへ。当時はまだホテルの数も限られていて、団体を受け入れるホテルはさらに少ないようでした。私は蚊に刺されやすいのでこの時の旅では必需品の蚊取り線香を持参していました。蚊取り線香をたいてから就寝したのですが、夜中に「きゅっきゅっ」という苦しげな鳴き声で目が覚めました。部屋の中に何かが(小動物)居るのは確かですが、正体が分かりません。寝入ってしまってから現れて齧られたらどうしましょう…恐ろしいと思えど真夜中ですから、添乗員さんを起こすのもためらわれ、うとうと・・・。


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