1999夏(2)ミラノ~ヴェネツィア [1999夏北伊と南仏オペラ仲間との旅]
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イタリアの盛夏に旅をしたのはこの時が初めてでした。北海道の夏とは違って太陽もぎらぎらと照りつけ、睡眠不足の目には眩しい朝です。ホテルから徒歩数分のサン・タンブロージョ教会へ。
↓サンタンブロージョの門で。
人間が独り入るくらいの大きな篭がぶら下がっていました。あれは罪人をみせしめにぶら下げるものなのか?異端審問なんかに使われたのかしら?再訪した時にはもうありませんでした。
↓門の反対側から
↓サン・タンブロージョ教会正面は改修中
★サン・タンブロージョ教会Basilica di Sant'Ambrogio/初期キリスト教時代の4世紀末にミラノの司教聖アンブロシウスによって創建。9世紀に改築され、11~12世紀には内陣、南塔、ファサード彫刻の大部分を残して大改修。アトリウム、ナルテックス、北塔を加え、広壮なロマネスク聖堂になりました。3度目のミラノで、念願の初訪問でした。舞い上がっていたのでしょうか、写真はほとんどありませんので、下の3枚はこの時教会内で求めてきた絵葉書です。
↓教会前面に設えられたアトリウムの柱頭彫刻(11~12C)。右側の2天使が捧げ持つ輪は「運命の車輪」?
内部は三廊式(トリビューンつき側廊を持つ)で、交差リブヴォールトで覆われています。
↓内陣のキボリウムと黄金の祭壇(9C)。
↓側廊右手から奥にサン・ヴィットーレ・イン・チェル・ドーロ礼拝堂(4世紀、1930改修)があり、クーポラの黄金に輝くモザイク(5世紀)が素晴らしい~。
見どころ満載のサン・タンブロージョ教会は一度の見学では無理です。再訪もあるでしょうとホテルに戻り、預けた荷物をピックアップして、中央駅へ。駅構内の両替所で日本円で2万円をユーロに変えて、お財布をポンとショルダーバックに入れてホームへ。そのとき周りに人が集まった感じがして、「ずいぶん混むわね」と言った記憶があります。そして、次女とヴェネツィア行の列車に乗り込みました。しばらくして、コーヒーが飲みたくなったので独りで食堂車へ行きお勘定しようとして、バックに財布がないことに気がつきました。「お財布忘れたから、後から持ってくるわ」と言ってあわてて座席に戻り、手提げやキャーリーバックを探したのですが、ありません。「やられました~!」近くにアメリカから来られたご夫婦(ご主人は黒い帽子、服、顎鬚のスタイル、ユダヤ教の師?)が座っていて、彼らも被害に・・・。まだ携帯電話もないころですから、自宅やカード会社に連絡もできません。そうこうしているうちにヴェネツィアのサンタ・ルチア駅に着きました。早速駅構内のポリスの事務所に行ってみたのですが、英語の分かるポリスは明日にならないと、出てこないから被害届を書けないというのです。ユダヤ人ご夫婦の怒ること!イタリア人は全く働かない奴等だとか言ってました。私たちもあきらめて水上タクシーでホテルへ。ヴェニスのホテルは大運河に面したホテル・メトロポール、2泊しました。
↓2階の部屋からサン・ジョルジョ島の眺め。
↓ホテルは遊覧船やボートの船着き場に近く、遅くまで人の声がしましたが、素敵な内装。
夕方近くを散策し、疲れたのでホテルに戻って休憩。夕食もホテルのレストランで早めに済ませました。裏庭で食べたので、また蚊がやってきたらと恐怖で、暗くなる前に退散したのです。かゆみも少しは治まったと思ったのですが、夜中になってまた痒く腫れもひどくなり、おまけに熱もでてきたのです。。。
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