1999夏(6-1)ラヴェンナ [1999夏北伊と南仏オペラ仲間との旅]
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この日も友人たちと合流前にせっせと古都ラヴェンナ巡りをしました。まずは再訪のサン・ヴィターレ聖堂とガッラ・プラチディア霊廟へ。
ラヴェンナ国立博物館と共通チケットのため、まずMuseoの見学をしましたが、カメラ禁止だったこともあり、ほとんど記憶に残っていません。そして同敷地内のサン・ヴィターレ聖堂へ。
☆サン・ヴィターレ聖堂 Basilica di San Vitale
6世紀に建てられた八角形プランのバジリカはラヴェンナの華といえるほどのモザイク画が残っています。堂内は二層の列柱アーチで囲まれ、↓内陣 天井の豪華なモザイク装飾にビザンツの宮廷文化がうかがえます。
後陣の左右にはラヴェンナのモザイク画の中でも最も有名な「ユスティニアヌス 帝と廷臣たち」と
↓「皇妃テオドーラと従者たち」
天のキリストに地の皇帝という構図が浮かび上がり、改めてラヴェンナのビザンティン美術は宮廷の権威を示したものだと感じ入りました。
続いてサン・ヴィターレの裏手にあるガッラ・プラチディア 廟へ。
☆ ガッラ・プラチディア廟 Mausoleo di Galla Placidia
ラテン十字形の小さな聖堂は波乱の人生を送った西ゴートの王妃 ガッラ・プラチディア(386-450)の霊廟として建てられましたが、彼女はローマで没したため遺骸はここにはありません(諸説あり)。堂内は狭い上に人があふれ息苦しいほどでしたが、密度の濃いモザイク画の宗教性に惹かれました。堂内はアラバスターの窓からの光に限られ暗いのですが、繊細緻密にデザインされたモザイクの輝き。一種隔絶された世界にいるような不思議な体験でした。
↓ 天井の深いブルーに無数の星がちりばめられて、半円形のルネッタには「善き羊飼いのキリスト」(絵葉書)
↓植物の装飾モザイク(絵葉書)
外にでると真夏の太陽がぎらぎら照りつけ暑いこと!近くのカフェに逃れ、軽くランチをとり アリアーノ(アウリス派)洗礼堂(初訪問)へ。
続きます~。
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