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1999夏(12)ミラノ [1999夏北伊と南仏オペラ仲間との旅]

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 ↓朝食室から見える中庭

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 のんびり、遅めの朝食をとりながら今日はどこへ行こうか~まずは皆でブレラ美術館へ。

↓ブレラ美術館の前庭にて

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☆ブレラ美術館 Pinacoteca di Brera(2)

 3年前次女と訪れていましたが、まだまだじっくり鑑賞したいものも、見過ごしていたものもありましたので、途中からグループを離れて自由鑑賞とさせて いただきました。カメラ禁止。絵葉書紹介は代表的な作品から。

↓ピエロ・デッラ・フランチェスカ「 モンテフェルトロ祭壇画」1472-74頃 251×173 図像解釈を巡ってさまざまな意見の分かれる謎めいたピエロの大作

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 聖母子を中心に聖人や天使、手前にモンテフェトロ公が特異な横顔を見せて膝まづいている。この絵を観て一番眼を惹かれるのは、背景の建築。厳密な遠近法で描かれた半円アーチの天井、そこから駝鳥の卵?が吊るされている。不思議な図像だ。そして上部からの光線が色大理石の壁や聖なる集団を照らし、ピエロらしい豊かで静謐な画面に大きな効果をもたらしている。画家の名前も何も知らなくてもこの絵の前を素通りすることはできない、そんな絵画だ (マイHPより) 

↓ラファエッロ「 聖母の結婚」1504 170×117

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↓ティントレット「聖マルコの遺体を盗み出すヴェネツィアの商人たち」1562-64  405×405

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 ティントレットの主な大作はほとんどヴェネツィアで観ることができます。ブレラのこの聖マルコ伝が主題の作品は元は<グランデ・ディ・サンマルコ同信会館>のために描かれた画家の中期の代表作です。他の2作品はヴェネツィアのアカデミア美術館に入っています。左手前のキリストによって指示される聖マルコの遺体を盗み出すというドラマティックな場面は大迫力 です。

↓カルパッチョ「聖母の神殿奉献」1504-8 137×130

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カルパッチョもティントレットと同じにヴェネツィアで多数の作品を観ることができます。この作品も元は ヴェネツィアの<アルパネージ同信会館>のために描かれた「聖母の生涯」の連作のひとつ。色彩の微妙な変化が美しく、夢幻的な空間に惹かれます。

 ランチは ドゥオーモから徒歩数分、狭いサンタ・マリア通りにある同名のレストランで。今回はフィレンツェは行かなかったので、ここでビステッカ・アッラ・フィオレンティーナをいただきました。本場にはかないませんがなかなかのお味で満足。午後からはホテルに戻り休憩と仮眠をとり、今夜のオペラに備えました。

↓ミラノスカラ座のチケット は2枚

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♪~ロッシーニ『セビリアの理髪師』 20:00~

指揮:リカルド.シャイー 演出:アルフレッド.アリアス

アルマヴィーア侯爵:ファン・ディゴ・フローレス ロジーナ:ジェニファー.ラルモア  フィガロ:ロベルト.デ.カンデア バルトロ:アルフォンソ.アントナッチ
1999/7   ミラノ・スカラ座

♪~ロッシーニの超有名な「セヴィリアの理髪師」ですが、私は生の舞台はこれが初めてでした。それにフローレスも初めて!まさに運命の出会い(笑)ですが、はじめは声は透明で高音も美しいけれど、押しが弱いというかパワー不足な感じでした。恋に一途な感じはまだまだでていませんでしたし・・・この後の活躍がこれほどになるとは、この時点では正直想像できなかったのです。また、偶然レストランでフローレスに会われたという札幌在住のFさん(私たちのグループとは別にミラノに来ていました)もその後、彼のホームページを開くまでになったことを思えば、私は耳が悪いのだと痛感した次第。その他は演奏も演出も平凡に思えたのはこちらの悪条件のせいかも。席はバルコンの2列目、前が大柄な男性のため舞台は半分しか見えません。腰痛と旅の疲れもあってヨレヨレ。体調が悪いとオペラも楽しめません。

参考映像:ロッシーニ(1792~1868)<セヴィリヤの理髪師>

Il Barbiere Di Siviglia
アルマヴィーヴァ伯爵・・・ロックウエル・ブレイク(テノール)ドン・バルトロ……・エンツオ・ダーラ(バス)ロジーナ・・・・・・・・・キャスリン・バトル(ソプラノ)フィガロ…………レオ・ヌッチ(バス)ドン・バジーリオ・・フルッチオ・フルラネット(バリトン)ベルタ…・ロレッタ・デイ・フランコ(ソプラノ)フィオレルロ……・・デヴィット・ハミルトン(テノール)士官……チャールズ・アンソニー(テノール)アンブロージ……・エドワードシャザールメトロポリタン・オペラ・管弦楽団・合唱団合唱指揮:デイヴィッド・ステイヴェンダー指揮:ラルフ・ウイカート演出:メトロポリタン歌劇場  1999.4道新教室にて  

 終演後、友人たちの出てくるのを待ちましたが、立っていられなくなり(もう帰っちゃったかも?と)、タクシーを拾って急いでホテルに帰り、バタンと倒れるようにベットへ。 席はバラバラでしたし、皆さんに断らずに先に帰ってしまうことになり、ご心配おかけしました。


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