1997夏の旅(4)ザルツブルク [1997夏ザルツブルクとヴェローナ夏の音楽祭の旅]
8/25
午前中は徒歩でザルツブルクの市内観光をしました。
↓朝のミラベル庭園
ザルツァッハ川を渡り旧市街に向かいました。
↓ゲトライデガッセ通り
この通りにあるモーツアルトの生家を見学してから、裏手にある青空市場で短時間のフリータイム。美味しそうなフルーツが並んでいましたが、ツアーですと食べる時間もありませんから見学だけ。
↓祝祭大劇場
↓劇場の裏手(楽屋口?)
聖ペーター教会を抜け、街のシンボルザルツブルク大聖堂へ。↓何台もパイプオルガンが並んだ壮麗な内部。
↓レジデンツ広場の観光馬車。ここで11:00の鐘を聴いた後、バスで郊外のヘルブルン宮殿へ。
↓仕掛け噴水のある楽しいヘルブルン宮殿
↓ ここで私も逃げる暇なく(椅子にも噴水の穴)水に濡れました。夏なのですぐ乾きましたが・・・。
↓ 他にも大きなオルゴールなど
↓ ハスキーを連れて観光している方たち。我が家のちょびを思い出しました。
市内に戻りランチ。午後はフリータイムでしたが、夜のオペラ観劇に備えてホテルに戻りお昼寝。心地よく眠れたおかげですっきり目覚めました。ホテルからはバスで祝祭大劇場へ。
↓まずは劇場ロビーで記念撮影
♪~『ボリス・ゴドゥノフ』ムソルグスキー@祝祭大劇場 指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ 演出:ヘルベルト・ヴェルニケ ボリス・ゴドゥノフ:ウラジミール・ヴァーネフ フョドール:リリアーナ・ニキテゥー クセニア:イリド・マルテネス シャウスキー:フィッリプ・ランゲリッジ ピーメン:アレクサンドリア・モロゾフ デミトリー:セルゲイ・ラリン マリーナ:オルガ・ボロディナ 聖愚者:アレクサンダー・フェ―デン 演奏:ウィーンフィル ザルツブルクの夏、昼間は暑かったのですが、夜は札幌並みに涼しくなりました。初めての祝祭大劇場なので、緊張でドキドキでした。華やかに胸をあけたロングドレスのマダムたちに圧倒されました。そして名前も良く知らないままで聴いたゲルギエフの指揮、間口の広い祝祭大劇場でのロシアの民衆が大勢登場する迫力ある舞台。そして忘れられないボロディナの歌声、ヴェルニケの秀逸な演出にも感銘を受けました。なにもかもが凄い!!入門したての私にはもったいないほどの舞台でした。この時の公演で新しい演出の洗礼を受けたわけですが、グループの方たちが一様に背広姿の皇帝に違和感を持ったとは逆に、過去から現在のロシアの歴史を感じさせる手法に感銘を受けました。地の底からわき上がるようなロシアの民衆の合唱も、聖愚痴の哀しいまでに澄んだ歌も・・・特に最後の場面、聖愚者が幕を引きながらロシアの未来を嘆くシーンは忘れられません。当時はソヴィエト崩壊後まだ安定しない政情のさなかにあったロシア。その将来を想わずにいられませんでした。初心者なりにオペラって深いな~もっと観たい!との強い願望が芽生えた記念すべき夜になりました。当初はボリスはサミエル・レイミーが歌うはずでしたが、キャスト変更になりウラジミール・ヴァーネフ(エリツィンにそっくり!)が歌いました。補足:ムソルグスキーによる1872年の改訂版だったと思うのですが、長いオペラでした。この後の東京やウィーンで観たボリスの公演はすべて原典版の短い(2時間)ものでした。死ぬ前に(笑)もう一度マリーナの野心あふれる誘惑のアリア、ライブで聴きたいものです。 この時気が付いたのですが、午後のフリータイムでアクティブに過ごされた方はほとんど居眠りされていました。私は特に体力があまりない方なので、夜の観劇前の仮眠は必要と肝に銘じたのでした。 参考映像(TV):アバド/タルコフスキー盤 ↓CD:カラヤン/ウィーンフィル(ボリスはニコライ・ギャウロフ) |
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