私の絵葉書美術館(追加) [絵葉書コレクション(へー1)]
ベーコン Francis Bacn(英)1909~1992
イギリスの戦後絵画を代表する画家。戦後の実存主義的な風潮とは一線を画す特異な画風を持つ。大戦末期に旧作のほとんどを失ったため、戦後絵画に取り組みなおす。その特徴は人物とわかる形態を残しながらも強く歪曲された形、色彩と光の鮮烈な効果など、独創的な画風。
↓リヨン美術館の闘牛の習作No.2
↓ブリュッセル王立美術館の梟の教皇
↓フランクフルト/シュテーデル美術研究所の戦艦ポチョムキン(映画)の習作
↓パリ/ポンピドー・センター・近代美術館の部屋の中の3人体
ヘダ Willem Claesz Heda(オランダ)1594~1680
1620年~40年代に流行したモノクローム風晩餐図(フローム)を描き名声を得た。金銀食器の表面の反映像まで描かれている。
↓マドリード/テッセン・ボルミネッサ美術館の静物画(フルーツや銀器)
ベッカフーミ Domenico Beccafumi (伊)1486~1551
16世紀シエナ派のマニエリスム画家。ルネッサンスの造形をシエナの強烈なゴシック趣味と結び付けて、独自の様式を形成。濃厚な明暗表現、輝くような色彩、複雑に入り組んだ構図が特徴である。
↓ペーザロ(伊)市立美術館の聖家族
ベックマン Max Beckmann (独)1884~1950
ドイツ表現主義の画家。初期はドイツ印象派に近い画風であったが、第一次大戦に従軍以後は表現主義的画風に転じる。ナチスの圧政下によりアメリカに移住。簡略な構図と力強い輪郭線で、近代の人間存在の虚偽や不条理を象徴的に表現。
↓ニューヨーク/グッケンハイム美術館のパリ社交界
↓ケンブリッジ(米)/ハーバード大学付属フォッグ美術館の役者(三連画)
↓ケンブリッジ(米)/ハーバード大学付属ブッシュ・ライジンガ―美術館の自画像(タキシード)
ベックリン Arnold Bocklin(スイス)1827~1901
スイスの象徴主義の代表的画家、ドイツ・ロマン派の画家。風景画家として出発したが、ローマ滞在後作風を変えた。人物の比重が拡大し、風景の中に現れる挿絵的人物や伝説上の生物が自然の諸力や精神の象徴的存在となる。その夢幻的世界はシュルレアリスムや形而上絵画の先駆とみなされている。
↓シカゴ美術館の海で
↓チューリッヒ美術館のヴィーナス(三連画)
↓ミュンヘン/ノイエ・ピナコテークの波間の戯れ
↓ベルリン・ナショナル・ギャラリーのヴァイオリンを弾く死神といる自画像
↓同上の死の島
↓バーゼル美術館の戯れる人魚たち
↓同上の死の島
ベルゴニョ―ネ Bergognone (伊)1455頃~1523頃
15世紀後半から16世紀初めにミラノを中心に活躍した画家。パヴィアのチェルト―ザのために制作した壁画祭壇画は彼の重要な作品群である。その芸術はフォッパの影響下に出発し、ネーデルランド、南フランスの要素も観られる敬虔な画風を完成した。
↓ミラノ/聖アンブロージォ教会付属美術館の博士たちと議論するキリスト
↓同上の聖母子と聖人、天使たち
↓ミラノ/聖エウストルジォ教会付属美術館の聖母子
ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス Geertgen tot sint Jans(ネーデルランド)1465頃~1495
15世紀ネーデルランドの画家。名前は「聖ヨハネの小さなヘーラルト」の意。フースやクリストゥスの影響を受け、画法には写本挿絵師としての特質が伺える。画面に漂う神秘性、抒情性、特徴のある卵型のの顔を持つ人物像、鋭い明暗法など独自の絵画世界を築いている。
↓ベルリン国立絵画館の荒野の洗礼者ヨハネ
↓アムステルダム国立美術館の東方三博士の礼拝
↓同上の聖なる親族(部分)
↓ヴィンタートゥール/オスカー・ラインハルト・コレクションの東方三博士の礼拝
↓ロンドン・ナショナル・ギャラリーのキリストの降誕
ペルジーノ Perugino(伊)1445/50~1523
15世紀ウンブリアの代表的画家。フィレンツェでヴェロッキオの弟子になり、フィレンツエ派の写実性とウンブリア派の情緒性とを融合した画風を形成。79年頃ローマに赴きギルランダイオやボティチェリらと共に、システィーナ礼拝堂の壁画制作に従事。明るく牧歌的な風景、甘美な聖母子像は弟子のラファエッロに受け継がれた。
↓カン(仏)美術館の聖母の結婚
↓パリ/ジャックマール-アンドレ美術館の聖母子
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