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1993春の旅(5)アムステルダム~パリ [1993春ヨーロッパ娘たちと美術館巡り]

3/16(火)アムステルダム19:00→パリ20:05

 この日から風邪が悪化していったのですが、念願のアムステルダム博物館はなんとか見学できました。自転車の人たちが猛烈なスピードで博物館の建物の下を通り抜けて行きます。自転車優先道路が網の目のように配置されているアムステルダムらしい風景です。

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☆アムステルダム国立博物館(初)

 オランダで最大規模のアムステルダム国立博物館は17世紀のオランダ絵画黄金時代の画家たちを中心にデルフト陶器、宝飾品など幅広いコレクションを誇っています。

 1階でチケットを買い階段を登ると、ステンドグラスの美しいショップがあります。そこから振り返る方向にギャラリーがあり、奥の突き当りにレンブラントの「夜警」が見えました。

↓レンブラント「夜警(フランス・バ二ング・コック隊長とウィルム・ファン・ロイテンブルフ副官率いる市民隊)」1642/アムステルダム市の新しい市警備隊本部に飾るため注文された集団肖像画。画面がニスのため暗くなったため「夜警」と通称されるようになったそう。画面の構成はさすがにレンブラント、黄金色の制服の副官と左2列目の少女が暗い画面の中で浮かび上がるように描かれて、ドラマチック。

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↓レンブラント「自画像」1629/この自画像は自分の顔にあたる光を研究する目的で描かれたとみられています。レンブラントは生涯を通じて油彩はもとよりデッサンや版画に自分を描き続けましたが、この作品が一番若い(私の知っている中では)レンブラントです。

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↓レンブラント「夜の聖家族」/17世紀当時のオランダの一般家庭の情景に聖家族を融合した作品。揺りかごのなかで眠る幼子の描写はレンブラントがいつも観察していたわが子であったに違いないですね。

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 Frans Halsハルス(1581/85~1666)の素晴らしさに開眼(おおげさですが 笑)したのもこのときのことでした。ハルスはオランダ絵画黄金時代の最初期を代表する肖像画家。ユトレヒト・カラヴァッジョ派の影響を受け、明るい色彩と大胆な筆使い。1620以降から晩年に描かれた風俗画は特に自由な技法を駆使した傑作が多く、近くで観察した筆使いと離れて観た時の印象は本当にアメージング!↓は「庭の夫婦」1622

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 そしてここでの超目玉がフェルメールです。パリのルーブル、ベルリンのダーレムと続いてアムステルダムでの鑑賞は実に恵まれたものでした。小さな展示室でしたが、作品も小型ですからサイズ的にも親密感が持てて最適でした。しかも私たち母娘のほぼ独占状態。長女は特にフェルメールオタクなので、何度もこの部屋にやってきて、係員のおばさんに笑われたそう。

アムステルダムには↓の「青衣の女」1664頃

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のほか「恋文」1670頃、「牛乳を注ぐ女」1658-60頃、「デルフトの小道」1660頃、の計4点があります。他にも注目の作品は多数ですが、翌年再訪してますので、次回にまわしましょう。

 ホテルの部屋は追加料金を払って、夕方までキープ。美術館の後は出発までベットに横になって休養しました。そしてパリに向けて出発しました。

 パリのホテルは凱旋門から徒歩10分くらいの中型ホテル(プルマン・ウィンザーホテル)。3人部屋は広かったのですが、1台が補助ベットだったので、娘たちが互いに譲らず結局じゃんけん。ここで4泊するのでほっとしたのか夜中に発熱・・・。


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