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1995秋の旅(1、2)札幌~フランクフルト [1995秋ヨーロッパ次女と二人旅(3)]

 前年春は一人旅だったのですが、今回は大年学2年生になった次女がドイツ語夏期講習のため北ドイツのマールブルクにホームスティしていたため、一緒にドイツ語圏を中心に回ることになりました。

旅程はフランクフルト(1)~ウィーン(2)~プラハ(2)~ブダペスト(2)~ウィーン(2)~ミュンヘン(3)の12泊14日でした。

↓MAP

 

旅の手配は旅行代理店グローバルの個人旅行のパンフレットを見て決めました。航空券やホテルも手配してもらい、プラハとブダペストはウィーンからの4泊5日の現地発のバスツアーを予約してもらいました。

 9/1(金)千歳8:00→関空10:05/13:35→フランクフルト18:45(ルフトハンザ航空)

 フランクフルト空港ではホームスティを終えた次女が迎えに来てくれました。マールブルグ滞在はとても楽しかったそうで、元気な笑顔。そして、先にチェックインしたホテルはとても立派だと嬉しそう・・・でしょうね。自分で泊まり歩くのはユースホステル系がほとんどですから(笑)フランクフルトではゾフィテルホテルに1泊しました。夕食はホテル内のレストランで海老とビールで乾杯。ドイツ語が少しでも?話せる連れが一緒だとこうも安心なものなのかと・・・熟睡。

 9/2(土)

 この日は朝から雨でした。夕方のウィーンへのフライトまで、フランクフルトの美術館を訪れました。ホテルからシュテーデル美術研究所までは徒歩15分ほど。駅前の雑多でポルノの店など並ぶ通りを抜けるとマイン川。橋を渡ると左手にシュテーデル美術研究所が見えました。当時はまだ改装前でしたので灰色(雨の日だったので余計に暗い)っぽい地味な外壁の建物で、ここがドイツではベルリン、ミュンヘンの次ぎに充実したコレクションを誇る美術館だとは思えない佇まいでした。

☆シュテーデル美術研究所(初)
 正面の階段を昇って行きますと、この町の誇るゲーテを描いたテッシュバンの「ロ-マ郊外のゲーテ」がまず目につきます。そしてここの宝のファン・エイクの「聖母子」やフェルメールの「地理学者」、カンパン、ボッス、北方の異色の画家バルドゥグ・グリーンのなんとも不思議な聖母子や魔女の絵、クリヴェッリの2枚に分かれた「受胎告知」、ボッティチェリの「若い婦人の肖像」は修復中でした。そして目立たない小部屋にエルスハイマーの「聖十字架の発見と崇拝」の祭壇画がひっそりと飾られていました。この主題のものはこの時が初めてでした。ロンドンのナショナルギャラリーでエルスハイマーの小品「キリストの洗礼」が記憶にあったこともあり、興味深く鑑賞しました。エルスハイマーは銅板に油彩で描いた小品が多いので、あまり目立たないのですが、その繊細な表現は素晴らしいと思います。夜景の描写にも優れているというのも、私好み。

↓エルスハイマー「聖十字架の発見と崇拝の祭壇画」の部分「皇母ヘレナの乗船」(1603-05頃)22.6×15

エルスハイマー1.jpeg

↓クラナハ「ヴィーナス」(1532)37×24  小品ながら数多あるヴィーナスの中でも一番美しい。

クラナハ1.jpeg

↓ボッス「エッケ・ホモ」(1475-80頃)75×61

ボッス1.jpeg

↓フェルメール「地理学者」(1669)53×46.6

フェルメール1.jpeg

↓フレマールの画家(ロベルト・カンパン)「聖母子」(1428)160×68 当初はフレマール修道院に収められていたと伝承されたことから、「フレマールの画家」の作とされてきたのですが、長い間の論争の末、今日では、ロベルト・カンパンの作と確定されたようです。この時求めてきた絵葉書にはまだフレメールのマスターとなっていました。

フランクフルト1.jpeg

↓ルドンもありました。詳細は不明。

ルドン1.jpeg

↓上ライン地方の画家「楽園」1410 国際ゴシック様式の珠玉の一枚

フランクフルト2.jpeg

他はルソー、ルノアール、マネ、マッケなどを観賞後、館内のカフェで簡単なランチをとり、同じくマイン川に面した近くのリービークハウス(彫刻館)へ。まだ9月になったばかりですが、雨の日は寒いくらい。リビークハウスで中世やドイツルネッサンスの聖母子像や磔刑像など観た後、

↓「磔刑像(1430年)」南ネーデルランドのリミニのマイスターとして知られている 彫刻家の作。

img149.jpg 

前庭に面したカフェでコーヒータイムで、少し温まりました。また元来た道をホテルへ戻り、荷物をピックアップしてタクシーで空港へ向かいました。

フランクフルト16:45→ ウィーン18:05(ルフトハンザ航空) ウィーンのホテルは西駅まで地下鉄1駅のところ。地下鉄駅から徒歩数分の小じんまりしたホテルに2泊しました。簡素な室内でしたが広い部屋、バスタブつき。スタッフのお兄さんたちも感じ良く、リーズナブルでいいお宿でした。夕食は近所の中華料理屋で。何を食べたかは忘れましたが、味は普通に美味しかったです。ホームステイ先の簡素なドイツ料理に飽きていた娘は和食を食べたかったみたいですが、中華でも充分満足しておりました。


 


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