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1998春の旅(2)ミラノ(ベルガモ) [1998春イタリアオペラ仲間との旅]

3/16(月)

 簡素な朝食でしたが、カプチーノが美味しくておかわり、習いたての「アンコーラ、ぺルファボーレ」を使ってみました(もちろんOK 笑)。この日は日帰り観光でベルガモへ。ミラノから1時間弱の列車の旅。何度もイタリアに来られているO先生やY子さんにおんぶにだっこの気楽さで、お喋りしているうちにベルガモ駅です。ベルガモの見どころはチッタ・アルタと呼ばれる丘の上の旧市街にあり、ケーブルカーで登ります。

↓ヴェッキア広場で

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隣接するドゥオーモ広場にはドゥオーモ、サンタ・マリア・マッジョーレ教会、コッレオーニ礼拝堂と洗礼堂が並んでいて圧倒されます。

↓コッレオーニ礼拝堂/1476年、ヴェネツィア共和国に仕えていた傭兵隊長バルトロメオ・コッレオーニが自分の墓として建てたもの(設計アマデオ)。正面の装飾壁に使われた白と薔薇色の大理石が華麗。

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↓洗礼堂/八角形のお堂、オリジナルは1340年ですが、19世紀に再建したもの。見学不可。

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17世紀の豪華なドゥオーモはパスして、裏通りを抜けてサンタ・マリア・マッジョーレ教会の正面へ。

↓ドゥオーモからのサンタ・マリア・マッジョーレ教会(後陣)

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↓こちらはサンタ・マリア・マッジョーレ教会の裏口(ドゥオーモ広場側)

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↓教会正面の写真がありませんのでWikiから拝借しました。

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☆Santa Maria Maggioreサンタ・マリア・マッジョーレ教会

 ロマネスク様式(12世紀後半)の教会ですが、さきほどのコッレオーニ礼拝堂と隣接していることもあり、かなり複雑な建築になっています。正面は先ほどのドゥオーモ広場の裏側にあたり、張り出したポーチが付いています。内部もまたとりとめもなく複雑なため、ほとんど記憶に残っていません。ベルガモはイタリアオペラの作曲家ドニゼッティの故郷でもあり、彼のお墓所もこの教会にあります。

↓ドニゼッティの墓碑(絵葉書)

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 ランチまでまだ時間があり、O先生ご指定のレストランに13:00集合することにして、丘を降りた下町にあるカッラーラ・アカデミー美術館へ向かいました。時間もなく(12:30から昼休み)、おまけに同行してくれた友人がタクシーにカメラを忘れ、ポリスまで紛失届けに行ったりして(いい加減な対応でした)、あわただしい鑑賞になってしまいました。

☆Pinacoteca dell'Accademia Carraraカッラーラ・アカデミー美術館

 18世紀の新古典主義様式の館に設けられた絵画館には国際ゴシック様式から18世紀のヴェネツィア絵画までが主に展示されています。地方の美術館は昼休みには閉館するところが多く、ここも時間になって、追い出されてしまいました。2階建ての古い館での展示室は知名度の高い割に広くもなく、木の床がギシギシで立派でもないのですが、なんたってクリヴェッリ、マンテーニャ、ピサネッロが揃って見られると云うのですから文句などありませぬ。

↓ピサネッロPisanello「リオネッロ・デステ」(1441) 28×19

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ピサネッロは全作品が約10点と少ないので、ヴェローナの二つの聖堂のフレスコ画も含め、ほとんど見学が済んでいます。彼は肖像メダルの作家でもあったので、ここの「リオネッロ・デステ」の肖像画もメダル風に真横から描かれています。モデルについてはここでは詳しくは言及しませんが、フェラーラのエステ家の何代目かの当主だそう。賢そうなプロフィールです。
クリヴェッリとマンテーニャのヴェネチア派の聖母子やロンバルディア派のベルゴニョーネ「授乳の聖母」などを鑑賞し、絵葉書を買うのもせかされての退出でした。

↓Carllo Crivelli「聖母子」1480頃 45×33

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↓Andrea Mantegna「聖母子」(1470頃)43×31

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↓Sandro Botticelli「ジュリアーノ・デ・メディチ」のヴァリアント?

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 バスで友人たちの待つ駅前の通りを2.3ブロック行ったところの☆☆のレストランCavourへ。、オペラ仲間との賑やかな贅沢ランチでした。フランス風の洗練されたイタリアンは上品なお味。日本人のコック見習いの方が挨拶にみえました。1ヶ月に一度くらいの割合で日本のお客さんが見えるとのことでした。 将来は日本に帰ってイタリアンのレストランを 開くのが夢と語る青年は長女と同じ年齢でした(1998年当時26歳)。友人がカメラをタクシーに置き忘れたという話をしましたら、タクシーの運転手さんに知り合いがいるからと、電話してくれました。タクシーのお仲間に訊いてもらったりして・・・結局見つからなかったのですが、ご親切に感謝でした。

 ミラノに戻り、当夜はムーティのコンサートがあったのですが、チケットを事前に手に入れることができなくて、私はあきらめてホテルに残りました。何人かはスカラ座の前でダフ屋からチケットを買って聴いてきました。ダフ屋からチケットを買っていると地元の婦人に買わないようにと注意されたとのこと。スカラ座のチケット販売は不透明な部分があり、チケット屋の大量買い占め?でしょうか、この後スカラ座に行ったときは何度か不愉快な思いをしました。

 さて、明日は1泊泊まりでレッコに行きますので、準備をして就寝。


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