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1999春の旅(7)ボスラ~マルーラ村~パルミラ [1999春シリア・ヨルダンの旅]

4/20(火)

パルミラ/シャームパレスホテル2泊

  朝食を済ませ、ここ古代都市ボスラの観光へ。ローマ帝国の州都として栄えた要衝の地ボスラは穀倉地帯としても繁栄しました。2世紀にローマの都市計画に沿った列柱の並ぶ道路や劇場、浴場などがつくられました。現在は寂れた町に遺跡として保存されています。1980年に世界遺産に登録。

↓遺跡群の入り口付近

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↓現在も使われている大貯水槽(200m×150m×8m)

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 そしてボスラの遺跡のでも一番の見どころは古代ローマの円形劇場です。7世紀にイスラム教徒に占領されましたが、侵略者を防御するのに利用できると破壊をまぬがれたのです。

↓全景イメージはGoogle Earthより。

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↓完璧な形で残っています。絵葉書

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↓城壁のような堅固な壁に囲まれています。

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↓舞台の背景はコリント式の円柱で支えられた壁とその上に部屋も。玄武岩で築かれているので黒っぽい色。15000人収容で、音響効果も抜群なのも有名です。

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↓濠には羊さんたち

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↓ローマ式浴場跡

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↓アカンサスの柱頭

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 ホブスパンをおやつにほおばりながら列柱通り~大貯蔵庫跡へと見学。少しの間フリータイムになり、近くを散策しました。

↓イオニア式の円柱を門にしている民家

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↓ 近所のご婦人たちに写真撮影は断られ・・・はるか向こうに去っていく姿だけ。

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↓子供たちはOKでした。遺跡の中で無邪気に遊ぶお嬢ちゃん。

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↓ ロバと散歩する少年。

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そして、ボスラをあとにマルーラ村へ向かいました。途中ダマスカスでトイレストップし、ダマスカスから北西50Kほどのマルーラ村に到着。

↓聖サルキス(セルジオス)教会がバスから見えました。

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↓13世紀のイコンも飾られたギリシア正教の教会です。キリストが話していたというアラム語で、案内係の娘さんが「主の祈り」を捧げてくださいました。

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↓天蓋付きの祭壇。天井の青に聖母マリアの姿(下は絵葉書)

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 ランチはサフィールホテルのレストランで、日本風のローストチキンをいただいて、午後からはマルーラ村のもうひとつの見どころの聖タクラ教会へ。聖女タクラが迫害を逃れて過ごしたという洞窟に建てられた教会です。(修道院も併設)

↓背後に岩山が迫っています。記憶が薄れていますがエレベーターで昇ったような・・・。

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『キリスト教美術図典』によると聖女タクラ(テクラともいう、1世紀ごろ)は東方の聖パウロの布教と密接な関係があり、最初の殉教者の1人と想定された架空の聖女とのこと。パウロの説教をきいてキリスト教徒になり、異教徒の許婚から告発されて町を出ます。聖パウロに従って布教し、数々の苦難にあい、最後はここの岩山に逃れて、迫害者の前で岩山は閉じたことになっています。(新約/パウロ行伝)

↓聖女タクラの墓室

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そして、一路パルミラへ。途中シリア砂漠の広がるところで写真ストップ。

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 皆で写真を撮りあっていましたら、羊飼いの若い男性が二人物珍しげにやってきました。手を握りあっているのが珍しい・・・習慣なのか?仲良しなのか?

 長いバスの旅でしたが、夕刻ようやくパルミラの遺跡に近いホテルに到着。夕食はホテルのレストランでいただきましたが、食べ物が合わなかったのか、疲労のためか夜中に下痢が始り・・・さあ大変!。


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