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1991初夏の旅(9)ラベンナ~フェラーラ~ベニス [1991春イタリア・ルネッサンスの旅]

5/21(火)

ベニス/Splendid Suisse Hotel 2泊

 ラベンナからベニスに行く途中フェラーラに立ち寄りました。まずエステ家の居城だったエステンセ城の見学。この城にまつわる怖いお話を聞きましたが、詳細はすでに忘れています。

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  共和国広場~サボナローラ像を見てから、☆フェラーラ大聖堂へ。教会内部の記憶はまったくありませんが、左わきの階段を上った小さな付属美術館で、驚くべき作品に出合いました。それはフェッラーラ派の創始者と言われるコジモ・トゥーラ(1430~95)のテンペラ画でした。このフェラーラ大聖堂のオルガンの扉絵として描かれた2枚の絵画はそれまで観てきたラファエルやボッテチェリの優雅なルネッサンス絵画とはあまりにも違っていました。日本ではまだ知られていない(というより私が知らない)個性的な画家がイタリアには他にも多くいるのだと思うとわくわくしてきました。

↓「聖ゲオルギウスと龍」349×305(1469)

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↓「受胎告知」349×305

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トゥーラの作品は数が少ないのですが、一目見ただけでトゥーラと分かります。この流れでピエロ・デッラ・フランチェスコやクリヴェッリを追いかけるようになったのかもしれません。

この小さな美術館は無料でしたが、絵葉書売りのおばさんが独りいるだけでした。無愛想に「無料なんだから、寄付して!」というので「絵葉書買ったから良いんじゃないの~」とツアーのおばさんたちも負けてません(笑)。

 そしてバスは一路ベニスを目指しました。列車の走っている鉄道と並行した道路から、湾の向こうに徐々に見えてくるベニスの風景は峠からのフィレンツェと並び劇的なパノラマでした。塩野七生の「海の都の物語」ではヴェネチア共和国の成り立ちから始まります。私は帰国してから読んだのですが、訪れる前に読むべきでしたね。

ローマ広場から何人かに分かれて水上タクシーでホテルへ。大運河の水はあまりきれいには見えず、少し臭いが・・・。

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↓ リアルト橋のたもとでTAXIを降り、徒歩でホテルに入りました。

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ホテルはサンマルコ広場にも近く便利な場所にあり、部屋も狭いながら細いカナルに面して、バルコニーつき。ベニスの家々の赤瓦の屋根が続く眺めの良い部屋でした。かなり近くで教会の鐘が聴こえました。サン・マルコ教会のだったのでしょうか?雰囲気満点でした。

ランチはフェニーチェ劇場の近くの小さなレストランで、生まれて初めてイカ墨のスパゲティを食べました。食わず嫌いが治りました。本場に来て美味しいことが分かり、その後は好物になった一例です。

午後からは半日観光でサンマルコ広場~ドウカレ宮殿(ティントレットの世界最大の油絵、溜息橋)~☆サンマルコ寺院~ガラス工場と盛りだくさんでした。

↓ サンマルコ広場にて

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 夕方はゴンドラに乗って運河めぐり、船頭さんのほかにカンツォーネの歌手さんも乗り、その歌声を聴きながら優雅でした。歌声を聴きつけて、建物のバルコニーからワインのグラスを片手にでてくる人たちはにこやかに乾杯。

↓ゴンドラの出発

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夕食はホテルのレストランで済ませた後、夜のサンマルコ広場へ。カフェフローリアンでお茶をして、ミニオーケストラの奏でる音楽にうっとり。ベニスはなんて素敵なんでしょう!

☆イタリアの美術館

(10)フェッラーラの大聖堂付属美術館

☆イタリア・ロマネスク(べネト)

ベニスのサンマルコ寺院 (主にビザンティン)


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