1992春の旅(13)パリ [1992春フランスの旅(パリ)]
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この日は一日中ルーヴル美術館で過ごしました。巨大なアートのワンダーランドって呼びたいくらい。美術好きにとっては何度訪れても新しい発見があります。エジプトへの予習でツアーで、寄りましたからこれが2回目です。前回同様、ピラミットの入り口とは違うルートで入館しました。彫刻の並ぶ大廊下の先にサモトラのニケ像の大階段。そこからモナリザの標識に従ってイタリア絵画部門から巡りました。
☆ルーヴル美術館(2)
当時はヴェロネーゼの超大作「カナの婚礼」のある大きな展示室に「モナリザ」がありました。私は人だかりの「モナリザ」よりもその反対の壁にかかっていたカラヴァッジョの「聖母マリアの死」に興味を惹かれました。この前年にイタリアで何枚かのカラヴァッジョを見ていましたが、この作品で初めてカラヴァッジョを別格な画家と認めたような気がします。聖母の死を嘆くマグダラのマリアが白いうなじを見せている姿。目に焼きつきました。そしてドラクロワの「民衆を導く自由の女神」&フェルメールの「レースを編む女性」がこのときの訪問でのベスト3です。
↓ カラヴァッジョの「聖母マリアの死」1605/06頃
↓ ヴァトー「ピエロ(ジル)」1718-19頃
↓ラ・トゥール「大工の聖ヨセフ」1640代初め
上の2点も絵の前からしばらく動けなかった。。。お気に入りの画家たち。
さて、母娘が一番楽しみにしていたフェルメールは何処でしょう?フランドルやネーデルランド絵画の展示室には見当たりません。係員に「フェルメールは何処?」と訊いてもなかなか通じません。写真を見せてようやく「ああ、ヴェルメハね。今日は2時からしか開かないよ」とのこと。ランチを済ませてゆっくり休んでから、またイタリア部門の長い回廊を抜けて戻りました。ルーベンスのある部屋から奥へ、細長い片側が窓の廊下のような部屋にさりげなく2枚のフェルメールがかかっていました。予想していたよりも小さく、何十枚も絵画が並んでいますので、危うく素通りするところでした。
↓フェルメール「レースを編む女性」1665頃と「 天文学者」1668の前で。
↓ フラ・アンジェリコ「聖母戴冠」1434-1435の前で
↓ 絵葉書です。
↓ ミケランジェロの「瀕死の奴隷」
この展示室までは観光客もあまり来ませんが、イタリアからの高校生の修学旅行生と一緒になりました。おませな男子高校生が長女に興味を示すのがおかしかったのですが(高校生に見えたようです)、引率の先生に声をかけられたのも良い思い出です。イタリアが好きで去年初めて行ったことくらいしか話せませんでしたが…。
夕食はシャンゼリゼの「サントリー」で、しゃぶしゃぶを食べました。味はまあまあでしたが、高い!
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