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1994春の旅(12)ブルージュ~ブリュッセル [1994春ヨーロッパ初めての一人旅]

5/18(水) ブリュージュ→ブリュッセル(列車移動)

 中世の古都の面影を残した街ブルージュで2泊しましたが、この町を離れるのが名残惜しい気持ち。列車で1時間ほどのブリュッセルに向かいました。ホテルはブリュッセル中央駅から歩いて2、3分のところにあるロイヤル・ウィンザー・ホテルに1泊しました。この旅の中で一番高級な宿でした。チェックインの時、気取って「ボンジュール!」とあいさつしたところ、「フランス語はおできになるのですか?」みたいなこと言われて焦りました(笑)。でもさすが5☆です。外出の時、「アントワープの駅にスーツケースが届いたか電話してほしい」とチッキの引換証をみせたら、夕方帰るまで何度も電話してくれたようで、「届いてましたよ~!」とにっこり笑顔で迎えてくれました。お部屋はクラッシクなインテリアですが、広さはあまりありません。しかし、翌朝部屋に届けられたのは日本の新聞でした。エレベーターで日本の方と一緒になったのですが、スーツ姿の中年の女性で、着た切り雀のくたびれジャケットを着た私、さすがに恥ずかしかったです。

↓ホテルの部屋

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 明日はアントワープまで戻らなくてはいけませんから、今日中に王立美術館に行かなければなりません。まずは古典美術館から入りました。午前中1時間鑑賞の後は昼休み(12時から13時までクローズ)があり、館内のカフェで昼食。午後からまた1時間半ほど回りましたが、さすがに疲れて近代美術館はパスして、ホテルに戻りました。

☆ベルギー王立美術館(初)

 ベルギーの首都ブリュッセルに1803年に開館。メインは古典美術館で15~18世紀までのコレクション。19~20世紀は近代美術館に分かれています。中世では、ファン・デル・ウェイデン、バウツ、メムリンク、ボス、マサイスなど、バロックではルーベンス、ヨルダーンス、ヴァン・ダイクなど中心に展示。ブリューゲルやルーベンスにはそれぞれ一室が当てられています。近代美術館は地下8層にわたって展示。アンソール、デルヴォー、マグリットらのベルギー美術とフランスの新印象派などが中心。
↓古典美術館へのロビー(絵葉書)

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 回った順番はすでに忘却の彼方ですが、カメラOKでしたので、あまり知られていないけれど気になった絵画の写真(絵葉書はないと思ったので)はかなり撮ってきました。

↓ボッス「聖アントニウスの誘惑の祭壇画」模写との説もあります。

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↓Jan Gossartホッサールト(通称マビュース)の「アダムとエヴァ」

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↓ その他のネーデルランドやフランドルの画家たち

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↓メムリンク「聖セバスティアヌスの殉教」(1470)67×68  いかにもメムリンクらしいと笑ってしまいました。恍惚のセバスティアヌの表情が甘く優しげ。(絵葉書)

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↓ピーテル・ブリューゲル(父)「反逆天使の墜落」(1562)117×162

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↓ピーテル・ブリューゲル(父)の「イカロスの墜落のある風景」(1556-58頃)73×112

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上記2点はここの至宝。ブリューゲル好きな方は必見でしょう。

↓クラナハのコーナー

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↓いつも奇妙かつ妖しい作品に驚かされるバルドゥングの「死と女」

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↓ヨルダーンスのコーナー

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さて、帰ろうと奥の階段室へ行きました。ふと何かが呼んでいるような気がして、階段を下りずに横を見ると・・・クリヴェッりがこんな目立たない階段室の隅にあったのです。またまた運命の出会い(笑)

↓カルロ・クリヴェッリ「玉座の聖母子」と「聖フランチェスコ」各180×65

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 なかなか個性的なコレクションの数々を観賞できました。さすがに疲れて近代美術館のほうへは、足が向かず、いったんホテルに戻り休憩。5月の夕方はまだ明るいので、短時間のバスツアーでブリュッセルの観光をしました。

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 グランプラスでバスを降り、食べ物横丁でムール貝のクリーム煮に挑戦したのですが、お鍋ごとに出されたムール貝は多すぎて半分残してしまいました。付け合せはフライドポテトだけ。栄養が偏る食事が続きます・・・。

 1泊の旅支度で結局5泊してしまった旅も、スーツケースがアントワープに届いてお終い。良く考えれば、列車移動が多かったので、軽い荷物で助かった面もありました。


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