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1995秋の旅(10)ウィーン~ミュンヘン [1995秋ヨーロッパ次女と二人旅(3)]

9/10(日) ウィーン西駅9:00→ミュンヘン中央駅13:30

↓ウィーン西駅で、出発前。

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 同じコンパートメントにツアーで一緒だったアメリカ人のご夫妻が!ツアーの後、ウィーンの街角でもばったりお会いしましたから、偶然が重なりました。フレンドリーな方たちでザルツブルクで降車されるまで、片言のお喋りでも楽しく過ごせました。ランチは食堂車で、ザルツブルク付近の美しい景色を眺めながら。一度は来たいわね・・・まさかこの後、オペラにはまって何度もザルツブルク詣でをするとは、夢にも思わなかった頃です。

そのオペラがらみの話ですが、ここで私の人生を変えた?出会いがありました。ウィーンのシーズン・オープニング帰りの日本人の方が隣のコンパートメントに乗り合わせていました。
その方から「せっかくヨーロッパを廻っていて、オペラを観ないのはとても惜しいことですよ」と云われ、その時は「オペラ?ウ~ン」と言葉を濁す私でした。私の周りにはオペラを趣味にする友人は皆無でしたから。でも、その後はっきりした動機もないまま、結局はその方の強いお薦めが心に残っていたのでしょう。翌年春新聞で偶然目に留まった「道新オペラ教室」に入会したのです。

 さて、ミュンヘン中央駅に到着。ホテルはシティ・ヒルトンに3泊しました。Sバーンの地下鉄駅に直結の便利で大型のホテルでした。レセプションに日本人の女性がいて、日帰りツアーの相談にも乗っていただけました。日本人の観光客が多かった頃です。今は中国人に代わったかも・・・。

部屋でひと休みしてから、タクシーでアルテ・ピナコテークへ。行き先を告げると、「アルテ・ピナコテークは修復中だよ。でも主な作品はノイエのほうで見られるよ」とのこと・・・。確かにアルテ収蔵の有名な作品はほぼ見学できました。しかしノイエのほうは貸し出ししているのか、作品数は極端に少なかったと記憶しています。

☆アルテ・ピナコテークAlte Pinakothek(初) 臨時展示場のノイエ・ピナコテークにて

 中世から18世紀にいたるヨーロッパのオールド・マスターの作品を収蔵。コレクションは16世紀のバイエルン公から始まりルードヴィヒ一世によって1825年に開館。第二次大戦での損害を受けたため、90年代半ばの大改修(訪問時がまさにその時)を経て、1998年夏から再オープンされました。

どういう順序で巡ったのかはすでに記憶にありませんが、ここにはアルトドルファーAlbrech Altdorfer(独1480頃~1538)の傑作があり、それらを無事にみることができて、まずはホッとしました。近代風景画の先駆者として知られるドナウ派の画家アルトドルファーの作品から(絵葉書)。

「アレクサンドロス大王の戦い」1529  158×120 BC333年のイッソスの戦いを描いたもの。俯瞰図の視点と気の遠くなるような細密描写に圧倒されます。

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↓アルトドルファー「聖母の誕生」1520頃 140×130 教会建築への関心とその内部でのマリア誕生。円を描く天使たちも印象的。

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そして、レンブラント!アルテ・ピナコテークの「キリスト受難伝」は必見です。5点のうちの2点に明らかに画家自身の姿が描きこまれています。劇的な光のあて方といい、臨場感あふれる作品は他の宗教画(カラヴァッジョを除く)とは一線を画するものと思いました。

↓「キリスト昇架」1634頃 96×72

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↓「十字架降下」1634頃 89×65

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 まだまだ観たりなかったのですが、明後日に再度来館の予定なので退出。早めの夕食を中央駅近くの中華料理店で済ませ、ホテルに戻りました。


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