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1996初秋の旅(5)ストラスブール~ナンシー [1996初秋ヨーロッパ鉄道の旅]

9/4(水)Strasbourg12:20→Nancy13:33

ナンシー/グランドホテル・ドゥ・ラ・レーヌ1泊

 昨日は疲れと昼間のビールがたたって、2つの美術館巡りは今日に延ばしてしまったのです。ところがロアン城のミュゼは休館日が今日だったのです(涙)うっかりミスでしたが、気を取り直して、ウーブル・ノートルダム美術館へ。オープンと同時に入館したのですが、ここはフランスですから、当然?お釣りの用意がありません。見学前に小冊子や絵葉書など購入してようやく、入れていただけました。

☆ウーブル・ノートルダム美術館Musée de l'Œuvre Notre-Dame(初)

 大聖堂の扉口を飾っていた彫刻など、11世紀からのオリジナルに加えて、17世紀までのストラスブールや上部ライン川で活躍した画家たちの作品も展示されています。初めの部屋はロマネスクの彫刻群が並んでいました。それらに興味を覚えたのはここが初めてだったかも知れません。ただどんなものを見たのかは具体的に覚えていないのですが・・・。

↓強烈な印象のこの目隠しされた女性像「La Synagogue」

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↓大聖堂の扉口を飾っていた彫刻も素晴らしい~!

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 ↓回廊の通路に看板のように無造作に立てかけられていたヴィッツの「聖カタリナとマグダラのマリア」。ここに来る前にバーゼルで祭壇画などを見てきたばかりでしたので、思わず「ここにもあった!」と駆け寄りました(笑)。もとは「聖母の祭壇画」のうちの翼部外面。

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↓セバスティアン・ストッスコップフ「五感あるいは夏」Sebastien Stoskopff(1597~16??)ストッスコップフはストラスブール生まれのマニエリスムの画家。
澁澤龍彦の「空想美術館」のなかで紹介されています。「四大あるいは冬」という絵と対に展示され、
それぞれ真横から見た女の顔に楽器や花、地球儀などが描かれています。特別謎めいた作品ではないものの、フランドルの室内画の影響を受けながらもフランス風な雰囲気が服装からも伺え、興味深く鑑賞しました。

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↓同じくストッスコップフの「Corbeille de verres」1644 この繊細さと危うさ!一種のヴァニタス画なのでしょう。

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↓ハンス・バルドゥング(通称グリン)「垣根の聖母子」1539頃 一風変わった宗教画を描くことで有名な画家。この聖母も流し目が色っぽいのです。天使たちもあまり可愛くないし・・・。

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澁澤龍彦の著書では確かここにグリューネヴァルトの小品が何点かあるということでしたが、
係員に尋ねても不明で、一点も見つけることはできませんでした。帰国後「朝日美術館グリューネヴァルト」で調べてみました。全63点が記載されているのですが、やはりウーブル・ノートルダム美術館収蔵のものはありません。澁澤がここを訪れた時になにか特別展があって、勘違いされたのかもしれません。

 お昼の列車でストラスブールから西へ、ナンシーに向かいました。駅で購入したサンドイッチなどで車内ランチ。ナンシー駅からは(i)のあるスタニスラス広場へ。今夜の宿はまだ決めていませんでした。(i)で習いたてのフランス語を使ってみたのですが、英語で返答されました(笑)。広場に面した由緒ある建物のグランドホテル・ド・ラ・レーヌに幸い空室があってラッキー!1泊580F (その時のレートで12,000円くらい)でした。部屋は広場に面していない裏側の暗い狭い部屋でしたが、バスルームは広くて猫脚のバスタブつきでした。

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 スタニスラス広場はロココ様式で、面した建物はすべて統一されて華麗です。ロココはあまり好きではありませんが、ここは別格です。↓ネプチューンの門で

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大公宮殿からプチトランに乗って、この近辺を巡りました。ナンシーはロココの町でもあり、のちに引き継がれていくアールヌーボーの町でもあるのです。

↓夕食はホテルのレストランで。

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窓の向こうに見えるのが隣のナンシー歌劇場です。覗いてみましたが改装中?のようでした。いわゆる堂々とした大劇場ではなく、小ぶりながら華麗な館風劇場、素敵です。いつか来ることがあれば必ずここでオペラを観たいと夢みるおばさんでした。

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 お料理に合わせたワインつきで230Fのムニュ。アルザスから鉄道1時間でドイツ語は聞こえてきませんし、お料理もフレンチ!で美味。広場もライトアップされて綺麗でした。酔い覚ましにふらふら散歩

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↓後方右が歌劇場。門を隔てて左が(i)

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