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1997夏の旅(8)ヴェローナ [1997夏ザルツブルクとヴェローナ夏の音楽祭の旅]

8/29

 午前中はヴェローナの観光です。トルリチェレの丘に登り、ヴェローナの街の見事なパノラマを楽しみました。オレンジの屋根瓦の連なりが綺麗でうっとり。昨夜の雨で流れたアイーダも忘れましょう・・・。

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↓絵葉書ですが上の写真とは反対方向からの眺め

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 旧市街に戻り徒歩で散策。↓あちこちにローマ時代の遺跡が残っています。

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↓ジュリエットの館では以前ここを訪れた時と違って、それぞれバルコニーに上がって、ジュリエット気分&撮影の時間がありました。

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↓エルベ広場は市場がたって賑やかなところ。朝は涼しかったのですが次第に暑くなって、お買い物タイムにビール。

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↓大好きな木苺のショッピングも忘れません。

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↓シニョーリ広場のダンテ像の前で(6年前と同じところで)

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↓スカラ家の墓

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 午後はフリータイムになりました。迎えのバスの時間を確かめてから、独りでsant'Anabtasiaサンタナスタージァ教会へ。

ピサネッロ Pisanello(1395頃~1455頃)15世紀北イタリアの国際ゴシック様式を代表する画家。ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノに師事。動物や幻想的物語の描写に定評がある。反面写実的な肖像画にも力量を発揮。多数の肖像メダルも残っている。

素描以外は総数10点あまりしか現存していませんが、このうち2点の壁画がヴェローナの教会にあります。初めに訪れたのはS.Anastasia、未完のファサードが荒削りな感じですが、ゴシック様式の教会です。入り口左にはチケット売り場があり、「ピサネッロ観れますか?」と訊きましたら、すかさずS.Fermo.Maggioreとのコンビネーション・チケットをお得だよと勧められました。ところがその肝心の「竜退治に出かける聖ゲオルギウス」が見つかりません。もう一度係りの人に確認しましたら、私の探す目線よりずーっと上、礼拝堂入り口アーチに掲げられています。高所にある上に色彩も薄く、

↓写真も撮りましたが、こんな状態です。

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 その頃はデジカメがないときでしたし、写りも悪いのでネット上の画像を下に貼りました。とにかくこの写真の方があの高さの実物よりも数段上です。こうしてみても主役は王女様と動物たちですね。



 ここからエルベ広場やジュリエットの家を通過してS.Fermo.Maggioreサン・フェルモ・マッジョーレ教会まで10分ほど歩きました。
こちらの方がレンガ造りの大きな立派な教会です。2層式になっていて、下の階にピサネッロの「受胎告知」があります。記憶が大分薄れてますが、確か入り口から入って右側の壁に彫刻の墓碑があり、その上部のフレスコ画です。

 

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教会内部が暗い上、絵の具も剥げかかっていますから、とても鑑賞する状態ではなかったのですが、聖母マリアの顔が確かにピサネッロの聖母らしい神秘的で、細面のはかなげな風情を見せています。あれから修復などなされたのでしょうか?写真も一応写したものの暗く失敗しました。ネット上で捜索中・・・。ここから次のサン・ゼノ教会に行こうと、近くを歩いている方に訊いたのですが、すごく遠いし説明のしようがないとのお答え。どっと疲れが出て、あきらめてバスの早めのお迎え(何回かのうち)で、ホテルに戻りました。夕食はアレーナ近くのレストランで。狭い路地裏のお店で食べたラビオリが美味しかったです。

♪~『蝶々夫人』プッチーニ@ヴェローナ野外劇場21:00~

指揮:アンジェロ・カンポーリ  演出:ベーニ・モントレゾール

マダム・バタフライ:ジョバンナ・デ・リゾ  スズキ:フランチェスカ・フランチ  ピンカートン:ニコラ・マルティヌッチ  シャープレス:ファン・ポンス  ヤマドリ:フェルナンド・チウッフォ  ゴロー:ピエール・ルフェーブル

♪~翌日も昼間は半袖の暑さなのに、夜になると急激に気温が下がり、昨夜よりも厚着で出かけました。マダム・バタフライはプッチーニのオペラのなかでは一番好きなので楽しみでした。オペラ鑑賞教室でドミンゴ&フレー二の映像(下に追記)など観ていましたので、特別に予習なしでしたが、実舞台は初めてでした。主役のソプラノは容貌が美しいうえに、化粧や着物も日本的にしっくり似合って、歌も素晴らしい蝶々さんでした。このかたは活躍しているのでしょうか?その後、見かけたことがありません。
グループのある男性のかたはいやいやオペラ好きな夫人に付き合って参加されたそうなのですが・・・この蝶々さんには涙されてました。舞台はとてもシンプル。主な装置といっても背景の月に障子を置いただけ。アレーナの大きい舞台には少し淋しいようにも思えたのですが、日本の着物の華麗な美が生きていました。今回の旅の4つのオペラの最後でしたが、イタリアでプッチーニのマダム・バタフライが観て、聴けて充実感いっぱいでアレーナを後にしました。

↓ヴェローナ近郊のホテルの部屋

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参考映像:道新教室で

プッチーニ<蝶々夫人>
Madame Buterfly
蝶々夫人・・・・・・・・・・・・・・・・・ ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)
スズキ・・・・・・・・・・・・・クリスタ・ルードヴィッヒ(メゾ・ソプラノ)
ピンカートン・・・・・・・・・・・・・・・ プラシド・ドミンゴ(テノール)
シャープレス・・・・・・・・・・・・・・・ ロバート・カーンズ(テノール)
ゴロー ・・・・・・・・・・・・・・・・・ミシェル・セネシャン(バリトン)
フリッツ(ピエロ)・・・・・・・・・・・・・ウィリアム・マレー(バリトン)
アルベルト伯爵・・・・・・・・・・・・ダヴィッド・クヌットソン(テノール)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
演出:ジャン・ピェール・ポネル
収録:1974年 ベルリン・ユニオン・フィルムスタジオ


      


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