1996春の旅(6)フエ [1996春ベトナム・カンボジアの旅]
3/11(月)
9:00にホテルを出発。フエはベトナム最後の王朝阮朝(1802~1945)の主都でした。フォン川を挟んでグエン朝ゆかりの建物が点在しています。「フエの建造物群」として1993年に世界遺産に登録。
まずフエ市内から南へ7Kくらい。阮朝4代目皇帝トゥドゥック王廟へ。1864~67までの3年間で建立。広々とした別荘風の造りです。
↓門を入ると大きな池があります。
↓池に釣殿。下は内部から観たところですが、絵葉書です。
↓皇帝の墓と両側に2つの塔
トゥドゥック王廟からさらに南の12代皇帝カイデン王廟へ。小高い斜面を登ると、なにやら子供たちの姿。歓迎?の押し売り合戦が始まりました。そのしつこさは4年前に行ったエジプトのバクシーシ軍団に匹敵!そのせいか、ここの写真はあまり撮っていません。
カイデン王廟は1920から1931まで13年かけて造営。西欧風なのはフランスの統治下にあったからです。
↓王廟入口で
↓肝心のカンデン廟の写真がないので、NETの画像を拝借しました。
↓前庭には等身大の彫像が並んでいましたが、こちらは象と馬。
昼食はクラブガーデンでベトナム料理をいただき、次はフエの街に戻る途中にあるティエンムー寺へ。1601年に建てられたティエンムー寺には高さ21Mほどの7層8角形の美しい塔があります。↓とても気に入ったのはなんとなくロマネスク風だったからでしょうか。各層には仏像が祀られています(内部は見学不可)
境内には修行僧の人たちがゆったりと働いていました。↓ブラシツリーの木
さて、ベトナム最後の王朝阮朝の栄華がしのばれる王宮へ。王宮門~太和殿~顕臨閣と回りました。
↓王宮門は2代目のミンマン帝期に創建され、カイディン帝期に再建。石畳の上に二層式の中国風の建物。3つある入口の中央は王の専用です。
↓門をくぐり太和殿へ。
↓ 紫禁城を真似たという太和殿で。大きな平屋建てで内部は皇帝の座る金張りの玉座。あいにく雨が降ってきました。
王宮の前の広場には小鳥を売るおばさんたち。小鳥を買っても日本に連れて帰れないからと断ると、どうも様子が違います。ガイドさんに訊くと小鳥を買ってから、逃がすと幸運が舞いこむというベトナムの言い伝え?があるみたいでした。放たれた小鳥たちはしばらくすると、おばさんたちの元に帰ってきます。私たちは日本人だから、そういう迷信はありませんとお断り(笑)しました。
フエ博物館見学の後はドンバ市場へ。↓市場の大きな駐車場にはバスが何台も停まっていて、ベトナム戦争を描いたアメリカ映画の秀作「ディア・ハンター」にでてくるバスと同じものを見つけて目が点。ベトナムに来てみたかったのは映画の影響も大きかったのです。
↓コンクリートの2階建てのショッピングセンターでベトナムの帽子を購入2ドル(刺しゅう入り)
↓ショッピングセンターの周りには売店が軒を連ねています。フォーの屋台なども。
南に下るにつれて気温も上がり、花が咲き、果物も豊富になって、人々の暮らしも活気がみられます。ベトナムで食べた忘れられない味といえば「ミルク・フルーツ」と呼ばれるヴースア(上の写真の左の緑色のもの)。リンゴくらいの大きさですが、中身は柔らかくジューシーな白く甘い果汁がやみつきになる美味しさ。収穫時期は2~4月ごろなので、丁度旬だったのですね。あれ以来食べたことはありません・・・。夕食はホテルのレストランで。