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1996春の旅(9)ホーチミン~プノンペン [1996春ベトナム・カンボジアの旅]

3/14(木)ホーチミン13:45→プノンペン14:20

プノンペン/ソフィテル・カンボジアーナホテル 1泊

 ↓ホーチミンのホテルの朝。デッキ風なカフェで。

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 ホテルを9:00に出発して、午後のカンボジアへのフライトまで、半日ホーチミンの観光をしました。まずは統一会堂(旧大統領官邸)へ。南ベトナム政権時代に建てられた官邸の見学でしたが、ほとんど記憶にありませんが、唯一の例外はやはり1975年4月30日のサイゴン陥落の日。下の写真の私の立っている向こうのレズアン大通りから解放軍がやってきたのです。戦車が官邸の鉄柵を突破し、無血でベトナム戦争は終わったのです。

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↓ 来賓室の漆絵

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 次は旧大統領官邸を背にレズアン大通りを行くと、突き当りの公園内にあるのがホーチミン歴史博物館です。南ベトナムの芸術品や文化遺産も展示されています。

↓ホーチミン歴史博物館(絵葉書)

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↓仏像の展示室で

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ホテルに戻り、スーツケースとお弁当をピックアップして空港へ向かいました。途中の道に犬料理の食堂が何軒か並んでいました。旧正月には一般家庭でも犬を食べる習慣がある国です。道々見かけた痩せた犬たちはワンとも吠えず悲しそうに見えました。うちには当時5歳のシベリアンハスキーが居て(13歳で死去)可愛がっていたので・・・(涙)

空港の待合室で添乗員さんが作ってくれたお握りをいただいて、搭乗。国際線とはいえ車では3~4時間で着く距離です。あっという間に、カンボジアのプノンペンに到着しました。入国審査の手続きが面倒で、時間がかかりました。東京の大学生も何人かいて、お喋り。卒業旅行で東南アジア周遊の旅とか。

 カンボジアはベトナムより暑く、街路樹の並木に桜のような花が咲いて、とても綺麗でした。もう少しすると真っ赤な火焔木が咲くので、また来てくださいねとガイドさん。まずはプノンぺン市内の観光です。バスで「ペン夫人の丘」へ。丘の上にはワットプノン(丘の寺の意)という仏教寺院(14世紀建立)があり見学しました。寺院への階段下には内戦で手足を失った人たち(子供も)が物乞いをしていました。

↓ワット・プノンにて

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カンボジアの内戦がどんなものであったかはここでは詳しく記しませんが、プノンペンに着いた早々、ベトナム戦争に続いての悲惨なカンボジアの内戦の傷跡を目にすることになりました。この日はワットプノン見学の後はホテルに入り休憩後、市内のCHK CENTERにて中華の夕食。カンボジアはベトナムより食事は劣ると言われたのですが、野菜たっぷりの鍋物や揚げ物など火を通したものが多かったのですが、ベトナムとは異なったスパイシーさが意外に美味でした。ホテルは当時のプノンペンでは最高クラス。部屋は広く快適、従業員の優しい笑顔も好印象でした。


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1996春の旅(8)ダナン~ホーチミン [1996春ベトナム・カンボジアの旅]

3/13(水)ダナン9:15→ホーチミン(ベトナム航空)

 ダナンからは朝の飛行機でホーチミンへ飛びましたが、出発がかなり遅れた記憶があります。ホーチミンへは昼近くに到着。ホテルにチェックインして荷物を預けてから、市内の中華レストランで昼食をとり、午後から観光をしました。

ホーチミン・シティは1975年の解放前まではサイゴンと呼ばれていました。フランス統治時代に南ベトナムの都市として発展、「プチ・パリ」と呼ばれたコロニアル様式の建物や教会などの美しい街並みのサイゴン時代の面影を残しています。ただ現在は経済も発展途上にあり、活気があるのと同時に、どことなく落ち着かない、騒がしい都市の顔です。今まで巡った街とはかなり違う印象でした。バイクや自転車も多く、白いアオザイ姿の女子高校生が相乗りして、バスの横を通り過ぎて行きます。華僑の多く住むチャイナタウンのチョロン地区の市場を見学しました。

↓ベンタイン市場(絵葉書)。南ベトナムはさすがに3月とはいえ北海道の夏と言ってもいいくらいです。部屋ばきのスリッパではホテル内を歩けませんし、いちいちウォーキングシューズに履き替えるのも面倒です。踵のあるサンダルですと素足でもOKですから、市場でサンダルを調達2ドルでした。

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↓市場の外側にもお店が多く並んでいます。

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↓天后寺は螺旋状の巨大なお線香が天井からいくつも吊り下げられて、珍しい光景でした。奥の仏壇です。

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南ベトナム最大の仏教の寺である栄厳寺~サイゴン大聖堂(聖母マリア教会)を見学。教会の前には戦争で手足を失った人たちが物乞いをしていました。いやでも幼いころ目にした傷痍軍人の姿を思い出されました。日本のように傷痍年金が出てるのかどうか・・・。

教会の隣には大きな中央郵便局の建物があり、内部を見学しました。19世紀末のフランス統治時代に建てられ、ホーチミンシティの貴重な文化財となっています。両側に窓口が並び、天井が半円形で素敵です。郵便局に用事で来る人より、観光客の方が多いところです。

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 半日観光が終わり、サイゴン川の畔のホテルへ戻りました。今夜の宿のフローティングホテルはその名前の通り、水上に浮かぶ客船をイメージしたホテルでした。↓ホテルの全景(絵葉書)

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 揺れは感じませんでしたが、なんとなく船に乗っているような気分でした。夕食は市内のレストランで久しぶりのフレンチ@Le Mekong ル・メコン。インドシナ風のフランス料理はなかなかいけてました。内装もコロニアル風で、マルグリット・デュラスの「ラ・マン」を思い出したり・・・。サイゴンの光と影、喧噪の描写が特に印象深かったのです。


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