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1998秋の旅(12)クレモンフェラン~パリ [1998秋フランス中部ロマネスクの旅]

10/25(日)Clermont Ferrand7:47→Paris Gare Lyon11:20

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  朝は暗いうちに起きだして、パリまでの車中で食べる予定のお握りを作って、いざ出発。見送りにロビーまで来てくれた添乗員さんに感謝しつつ、タクシーでクレモンフェラン駅へ。ところが駅は真っ暗で、まだ入り口のドアは閉まっています。そういえばタクシーの運転手さんが何時の汽車か訊いていたような、そしてまだ早いよと言ってたような・・・。この時点で冬時間の設定を勘違いしていたことに気が付き、慌ててまだ停まっていてくれたタクシーでホテルに引き返しました。寒くて暗い戸外で2時間も待てませんから。進ませる時計の針を遅らせていたのですから2時間も早い~!!添乗員さんが丁度ロビーにいて、勘違いが判明。ツアーの皆さんもバスのドライバーさんも早く起こされてプンプン。ベテランの添乗員さんでしたが・・・。時間があるので朝食をとり、改めて皆さんにお別れして駅へ。駅ではまた困ったことに、エレベーターがなく跨線橋を渡らなければなりません。25Kのスーツケースをやっとこさ運んで乗車しました。朝からの騒動ですっかり疲れてしまった私たちはパリまでの3時間半をほとんど寝て過ごしました。せっかく作ったおにぎりも美味しくなく・・・涙。

 そしてパリ・リヨン駅には1時間ほど遅れて到着しました。この日はバスチーユ・オペラが15:00からの予定でしたからハラハラしました。モンパルナス近くのホテルへチェックインしたのですが、ここでも問題発生。。。友人の部屋の鍵がないというのです。夕方まで用意してくれるというので、荷物を置いて慌ただしくバスチーユへ。

♪~「薔薇の騎士」@バスチーユ・オペラ15:00開演

指揮:ウルフ・シルマー  演出:ヘルベルト・ヴェルニケ 

オーケストラ&コーラス:オペラ・ナショナル・ド・パリ

元帥夫人:フリシティ・ロット  オクタヴィアン:アンネ・ゾフィ・フォン・オッター  オックス男爵:フランツ・ハウラータ  ファ二ナル:ペーター・シドム  ゾフィー:ルース・ジエザック  シンガー:マンフレッド・フィンク


この時はまだパソコンを持っていなかったので、情報はJALのプレイガイドで得て、チケットも予約しました。正規の金額(650F)の50%増しくらいだったと記憶しています。
 初めてのバスチーユオペラでした。キャストもプログラムをここで購入してはじめて分かったので、わ~い!!ロットとオッターと二人で大喜びでした。おまけに演出がヴェルニケ・・・今思うと夢のようなお話です。
 舞台は鏡と階段を使い、すっきりモダンなものでした。しかし衣装がクラッシクでとても美麗。ロットはデボラ・カー(往年のハリウッド女優)のように上品で美しく、オッターの凛々しい青年貴族と小間使いの娘の使い分けがとても細やかな演技、歌ももちろん最高でした。ハウラータがまだ若く、中年の下品な男爵には全然見えませんが歌は◎。

↓銀の薔薇にちなんだお洒落なプログラム(写真は光ってしまいました)

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参考映像:R・シュトラウス(1864~1949) <ばらの騎士>

DER ROSENKAVALIERマルシャリン(元帥ヴェンデンベルク侯爵夫人)・・・・ フェリシティ・ロットレルヒェナウの男爵オックス・・・・・・・・・・・・・・・・・ クルト・モルオクタヴィアン・・・・・・・・・・・・・ アンネ・ソフィ・フォン・オッターファニナル(新しく授受された裕福な商人)・・・・・ゴットフリート・ホーニクゾフィー(ファニナルの娘)・・・・・・・・・・・・・・・ バーバラ・ボニーマリアンネ(ゾフィーのドゥエンナ)・・・・・ オリヴェラ・ミリャコヴィッチヴァルツァッキ(陰謀屋)・・・・・・・・・・・・・・ ハインツ・ツェドニクアンニーナ(ヴァルツァッキの仲間)・・・・・・・・・・・・ アンナ・ゴンダ警部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ペーター・ヴィンベルガー侯爵家の家令・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヴァルデマール・クメントファニナル家の家令・・・・・・・・・・・・・・・・・ フランツ・カーゼマン公証人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヴォルフガング・バンクル料理屋の主人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ペーター・イェロジッツ歌手・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ キース・イカイヤ・プルデイ貴族の未亡人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ インゲボルク・ピプル3人の貴族の孤児・・・・・・・・・・・・・・・・ フェリシタス・エクイルツマリアンネ・ザットマン、エリーザ・ツルマン小間物屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウルリス・グロースルバッチャー侯爵夫人の4人の召使・・・・・・・・・・・・・・・・ アドルフ・トマシェクヨハン・ラインブレヒト、フランツ・ヴィンマーゲルハルト・パンツェ・ベック美容師・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ハインツ・トツラーレオポルド(オックス男爵の従者)・・・・・・・・・ イェルク・シュナイダーフルート奏者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ルーカス・ガウデルナクモハメッド(黒人小姓)・・・・・・・・・・ クリステーネ・ディルンベルガー4人の給仕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ローヴェント・ヴェルナーヴェルナー・カーメニクカール・ネーヴェンフェール、ヨーゼフ・ポガチュニヒ下男・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ミヒャエル・ハイゲル医者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヴォルフガング・ベルトナーオーストリア連邦劇場舞台オーケストラウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団指揮:カルロス・クライバー演出:オットー・シェンク収録:1994年3月 ウィーン国立歌劇場この旅から戻った1999.1に道新教室にて視聴   

夕食はサンジェルマン・デ・プレの鉄板焼きの店で。目の前で焼いてくれるのですが、お肉などを高くひっくり返すパフォーマンスがこちらでは受けているようですが・・・私たちには不評(笑)味はまずまずでした。食事が終わりホテルへ戻りました。ところがレセプションにはチェックインの時とは違う男性が居て、鍵のことなど知らないと言い張ります。前の人に電話してもらったのですが、鍵は無いけどうちは安全だからというのです。友人は当たり前ですが怖がりますし、交渉の上別のホテルに移ることになりました。係りの人の態度も悪く、すごく嫌な思いをしました。なんとかここより5000円ほど高かったのですが、サンジェルマン・デ・プレ教会の向かいのHotel Madisonがシングル2部屋確保できました。マディソンにチェックインしたのは10時になっていました。朝の時差騒ぎに加えて夜の宿替えとまさに受難の一日でした。そんななかで観た『薔薇の騎士』は別世界の華麗な舞台でした。メゾが好きなこともあって、この時からアンネ・ゾフィー・フォン・オッターの大ファンになりました。


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