1999夏(10)エクサンプロヴァンス~オランジュ [1999夏北伊と南仏オペラ仲間との旅]
7/13
初訪問のエクサンプロヴァンスを愉しんだ後は列車でマルセーユ経由でオランジュへ。マルセイユで乗り換えの時間があり、ランチは駅構内の食堂で。場所柄あまり期待していなかったのですが、ブッフェスタイルで結構おいしかった記憶があります。この後、トイレに行ったのですが、手が汗で滑ったのか出るとき鍵が開かなくなって、大慌て。幸い友人が外から「落ち着いて!もう一度やってみて」と声をかけてくれて、ようやく脱出できました。その節はありがとうございました。そしてオランジュへ向かいましたが、フランスの中でも治安が悪いといわれていたマルセイユの駅を列車が出るとき、友人がお財布を掏られてしまいました。O先生のバックもファスナーを開けられて、危ないところでした。
さて、がたがた騒いでいるうちにオランジュに到着。宿は駅前の3☆ル・ルーブルホテルに1泊しました。私は重いトランク(当時はハードカバー)をミラノ空港に預けてましたので、何とかなりましたが、列車の旅での移動はやはり大変です。個人旅行の最大のリスクといってもよいでしょう。特に腰痛がちなので、この後の旅でもいろいろと工夫しなければなりませんでした。
オランジュ の目的は野外劇場でのオペラ『椿姫』鑑賞です。部屋で休息の後、ロビーで勢ぞろい。揃ってアリーナまで1Kほど歩きました。途中のブラッセリーで夕食。このときの生ハムとメロンの前菜は◎でした。アリーナのそばでプロヴァンサル模様の可愛いクッションを買っていたので購入。出入り口は舞台に向かって右側1か所だけ?かなり混雑しました。(収容シート8500)席は上段に近かったので、高所から見下ろす形でした。
↓チケット
♪~ヴェルディ『椿姫 La Traviata』 21:00~
指揮:ベルトラント・ビリー 演出:ロベール・フオルチュヌ
ヴィオレッタ・ヴァレリー:ルース・アン・スウェンソン
アルフレード・ジェルモン・:マルセロ・アルヴレス
ジョルジョ・ジェルモン:エドワード・チュマギアン(バリトン)
ドウフォール男爵:マーク・シュネイブル(バリトン)
医師グランヴィル:エリック・マーチン・ボネット(バス)
アンニーナ:ヴィオリカ・コルテス
♪~序曲が始まると背景の石の壁にレザー光線が劇場のバルコン風景を写し出し綺麗~!。当時METで活躍していたスウエンソンが快調、つきぬけるような高音の素晴らしさに大拍手!!。大きなスペースを活かした演出も心に残りました。特に間奏曲が奏でられるとき、黒い衣装の葬列が舞台を横切るという哀しみに満ちた場面は忘れられません。ブルゾンは代役、アルバレスはやや不調(遠くてよく見えなかったので代役だったのかも)
↓カーテンコール
参考映像:ヴェルディ (1813~1901)<椿姫>
La Traviataヴィオレッタ・・・・・アンジェラ・ゲオルギウ(ソプラノ) フローラ・・リー・マリアン・ジョーンズ(メゾ・ソプラノ) アンニーナ・・・・・・・ジリアン・ナイト(ソプラノ) アルフレード・・・・・フランク・ロパード(テノール) ジェルモン・・・・・・・・・レオ・ヌッチ(バリトン) ガストーネ子爵・・・・・・ロビン・レガーテ(テノール) ドゥフォール男爵・・リチャード・ヴァン・アラン(バス) ドビニー侯爵・・・・・ロデリク・アール(バス) 医師グランヴィル・・マーク・ビーズリー(バス) ジュゼッペ・・・・・・ニール・グリフィス(テノール) フローラの召使・・・・ロドニー・ギブソン(バス) 使者・・・・・・・・・・・ブライアン・セコンベ(バス)
管弦楽:コヴェント・ガーデン・ロイヤルハウス合唱団・管弦楽団
指揮:サー・ゲオルク・ショルティ 演出:リチャード・エア 合唱指揮:テリー・エドワーズ
収録:1995年12月コヴェント・ガーデン・ロイヤルハウス 1996.4 道新教室にて
↓オランジュ古代劇場(絵葉書)
↓Googleから/壁面保護のため2006年にガラスの屋根がかけられたそうです。
夜半、涼しい夜風に吹かれながら、野外劇場のエクサンプロヴァンスもオランジュも雨に降られることなく、つつがなく終わったことを喜びあいながらホテルへ帰りました。明日はミラノに戻ります。