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1991初夏の旅(3)ローマ~オルビエート~アッシジ~シエナ [1991春イタリア・ルネッサンスの旅]

5/15(水)

 ローマからウンブリア州のオルビエートへ。フニクラに乗って上の町の観光をしました。ドゥオモのファサードのモザイクは一部修復中でしたが、青空に輝いてとても美しい姿でした。内部のシニョレッリの壁画のあるチャペルは修復中でした。これが見たいために再訪したのはほぼ20年後でしたが、当初観たときの素朴さとは別のような聖堂内部の様子に驚きました。オルビエートに限らず何処も行くたびに観光化され華やかな雰囲気に変貌していきます。イタリアは特に人気のある国なので・・・。バスの窓からは丘の上の教会や塔、野原のアマポーラの群生など、うっとり~。朝は寒かったけれど、次第に気温が上がってきました。

トスカーナの風景(絵葉書)↓

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 次の訪問地はアッシジですが、丘の麓のプチホテルのレストランで昼食をとりました。デザートに丸ごとひとつ出された梨がボーノでした。

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 アッシジのサンタ・キアラ教会への通り↓。通りごとに違う旗が掲げられて、静かな街でした。

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アッシジの街角で↓

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 聖フランチェスコ教会では日本人の田川神父さまに案内していただきました。ここではジョットの「聖フランチェスコの生涯」連作や

↓ロレンツエッティの「夕日のマドンナ」など鑑賞。カメラは禁止。

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夕日の聖フランチェスコ教会(絵葉書)↓

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 この後はペルージアを遠くに眺め、トラジメノ湖を通り過ぎてシエナに入りました。シエナは郊外のホテル・エクゼクティブに宿泊。ローマと違って新しい快適なホテルでした。広いツインルームで気持ち良く、安眠。そうそう夕食はホテルからバスで5分くらいのレストランで。パスタのトルテリーニが美味で、ライトアップされたシエナの旧市街の眺めが素敵でした。

 


1991初夏の旅(2)ローマ [1991春イタリア・ルネッサンスの旅]

5/14(火)

 昨夜は長旅の疲れがあるのに、よじ登るような高いベット、大きな旧いクローゼットと、暗くやや不気味な部屋のせいであまりよく眠れませんでした。朝食は恐ろしく天井の高い大きな部屋で、コーヒー、パン程度の質素な食事で、少々がっかりでした。

 いよいよ初ローマの半日観光です。サン・ピエトロ・イン・ビンコリ教会でミケランジェロのモーゼ像やガラス箱に展示されている聖ピエトロの鎖などを見学。教会内の暗い写真ですが↓48歳でした・・・。

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 この後、徒歩でコロッセオへ。猫が多かったことしか覚えていないのは、説明はなく素通りしただけだったから?バスの車窓からベネチア広場やサンタンジェロ城を眺め、バチカン博物館へ。古代彫刻、地図のガッレリア、ラファエルの間(「アテネの学堂」の本物を前に感激!)を抜けて、システィーナ礼拝堂へ。ミケランジェロの壁画「最後の審判」は修復中(この5年後に完成予定でした)。天井画「創世記」は修復したばかりで鮮やかな色彩。ボッテチェリやキルランダイオなどのの壁画は観る暇もなく、サン・ピエトロ寺院へ移動。ミケランジェロの「ピエタ」はこの時すでにガラスケースに入って居ました。堂内も暗く、マリア様の表情が良く見えません。これは画集のほうが鮮明で綺麗だと、残念に思いました。カソリック総本山の威厳に圧倒され、世界中の信者や観光客の集まる多勢の見物人の中で、再び訪れてじっくり観たいと思いました。

 団体行動の上迷子になりそうなほどの巨大なバチカン、ついて歩くのがようやくでした。ランチはホテルやスペイン広場からも近いレストランで。初めての本物の(笑)イタリアンでしたが、スパゲティは固め、思っていたより薄味で美味しかったです。

 午後からは自由行動になり、同じ独り参加のAさん(映画ファン)と話が合い、フェリーニの「甘い生活」のワンシーンを想い出し、スペイン広場から徒歩でヴェネト通りへ。カフェでお茶をしていたらにわか雨。

 これからショッピングのAさんとは別れ、「地球の歩き方」を参考にタクシーでトラステヴェレ地区へ。サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の広場に着きました。今考えても不思議な気がします。何故、初ローマの自由時間にここを選んだのか・・・。ロマネスクのロの字も知らないくらいの頃でした。無意識にバロックの豪奢な教会よりこういうロマネスクの聖堂が好みだったのですね。玄関廊のさりげなくも、古めかしい佇まいが印象的でした。内部のモザイク「マリアの生涯」は修復中で、残念でした。雨も上がったので、バス停のある通りを目指しましたが、迷ってしまい、結局はまたTAXIでスペイン広場まで戻りました。一方通行が多く、かなり遠回りになりましたが、少し英語の話せる運転手さんが、一生懸命そのことを説明してくれたので納得でした。

 夕食もランチと同じレストランで。舌平目のムニエルも美味しく、ワインもかなり飲みました。この夜は熟睡。

この「イタリア・ルネッサンスの旅」から始まった美術館めぐりの旅(HPからコピー)。

イタリアの美術館(1)

★ローマ/ヴァチカン宮博物館

最初のヨーロッパ旅行がイタリア。そのツアーの第一日目がローマでしたので、記念すべき
初美術館がここでした。エントランスにはエレベーターがあり中にベンチもありました。
まだ40代だった若い?私が乗ったのはルール違反でしたね。

初回はやはり感動の連続でした。特にラファエロの「アテネの学堂」

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古代ローマ彫刻のネロの黄金宮殿で発掘されたという「ラオコーン」↓

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上の2点にシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画が初回のベスト3。
ツアーでしたから、絵画ギャラリーはパスでした。

 ロマネスク教会巡りの旅のも当時はまだ意識しては居ませんでしたが、この旅が出発点になりました。

イタリア(ローマ&ラッツオ)ロマネスク

(1)S.Maria in Trastevere  サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂(ローマ)

 

 

 

 

 

 

 
 

 


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