1995秋の旅(8)ブダペスト~ウィーン [1995秋ヨーロッパ次女と二人旅(3)]
9/8(金)
ブダペストからウィーンに戻る途中は回り道をしてバラトン湖に寄り道。ハンガリーで一番大きな湖を半周して、ティハ二の観光をしました。ティハ二はバラトン湖に大きく突き出た高台の半島で、湖畔に映える美しい修道院が建っています。ほとんど写真が残っていないのは、時々小雨が降ったりのあいにくのお天気だったから?
↓絵葉書ですがティハ二の修道院教会。隣接した博物館も見学しました。原形の教会は1055年に建てられたそうですが現在のは1754年に再建されたバロック様式の建築。
↓淡いイエローの教会前で
丘の下のティハ二の街でランチやショッピングをした後、ウィーンに帰りました。バスのトラブルのあったせいで元気のなかったガイドさんもウィーンに近づくにつれて、饒舌になり元気になって、皆に冷やかされたり、最後まで笑い声にに包まれた、楽しいツアーでした。オペラ座の前で解散。ホテルに戻り荷物を置いてから、夕食を兼ねてケルンストラー通り付近の散策。ホテルヨーロッパのレストランで、久しぶりに二人っきりの食事でした。アナトルホテル2泊。
1995秋の旅(9)ウィーン [1995秋ヨーロッパ次女と二人旅(3)]
9/9(土)
午前中はウィーン西駅に行き、明日のミュンヘンまでの特急(モーツアルト号)の予約を済ませ、トラムに乗って南駅へ。ここからベルべデーレの上宮にあるオーストリア美術館は徒歩です。
☆オーストリア美術館(初)
建物の修理中だったためか、エゴン・シーレが「家族」の1点だけでがっかり。でもクリムトは大層充実していましたので、今考えるとシーレはどこかに貸し出し中だったのかもしれません。
↓クリムト「ヘレーネ・クリムト」(1899)60×40 モデルは亡くなった弟エルンストの娘
↓クリムト「ソニア・クニプス」(1898)145×145/夫人肖像画における最初の正方形の大作
↓クリムト「接吻」(1907-08)180×180 (絵葉書)
↓クリムト「庭の風景」(1906)110×110 正方形、高い位置からの視点で描かれたユニークな風景画。
↓一番奥の小部屋に飾られたクリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアー」1907 138×138
↓ココシュカ「プラハ(港)」(1936)90×116 プラハに行ってきたばかりでしたので、印象に残りました。
↓美術館のあるベルべデーレ上宮からウィーンの中心街を望む。
オペラ座近くまで戻り、再びアルベルティーナ素描館に寄ってみたのですが閉館。改築前だったはずですが・・・。近くの画廊でオペラ座の版画を買ったり、カフェ・モーツアルトでコーヒータイム。ランチは近くの日本料理屋(星岡キッコーマン)でお寿司、美味しくて満足。ここはこの後ウィーンに行くたび寄りましたが、だんだん味もサービスも悪くなって…今もあるのかしら?午後からはウィーン美術史美術館へ。
☆ウィーン美術史美術館(2)
前回の残りをイタリア絵画を中心に3時間ほどかけて鑑賞しました。パルミジャミーノ「凸面鏡の自画像」「弓を作るキューピッド」やラファエロ、カラヴァッジョなど綺羅星のごとく並ぶ展示室を巡りました。
↓ティツィアーノ「イザべラ・デステ」(1534-36)102×64 マントヴァ候フランチェスコ・ゴンザーカ夫人。候妃は当時62歳でしたが、若いころの肖像画に基づいて製作。
↓コレッジョ「イオ」と「ガニュメデス」(1531頃)163.5×74&163.5×70.5
ユピテルの愛の物語4点のうちの2点。優雅な官能美の世界を描き、コレッジョの最高傑作として知られています。館内で撮った写真は色が変なので絵葉書をスキャンしました。
他の2点は「ダナエ」がローマのボルゲーゼ美術館、「レダ」がベルリン絵画ギャラリーに収蔵されています。
↓ジョルジョーネ「3人の哲学者」(1505-07頃) 123.5×144.5
ケルントナー通りを歩いてましたら、バスツアーで一緒だったアメリカ人のご夫婦と遭遇~!明日はザルツブルクに移動するそうです。この時はまさか翌日の列車のキャビンでも隣席になるとは思ってなくて、「よい旅を!」と言ってお別れ。
夕食はなかなか適当なところが見つからなくて、結局「天満屋」で和食。この日もオペラ観劇の日本人が多数歩いていました。後から気が付いたのですが、9月初めはウィーンのオペラシーズンの開幕時期だったのです。
↓バスツアーの疲れがまだ残っていたようですが、頑張って王宮の付近なども散策しました。
明日は旅の最後の宿泊地ミュンヘンへ列車で移動します。荷物を整理して就寝。